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月刊宮島永太良通信では、2023年9月更新号より 「ミュージアム」ページを新設。宮島永太良が代表理事を務める一般財団法人 健康とアートを結ぶ会 の活動状況を紹介させていただきます。よろしくお願い致します。

 

「健康とアートを結ぶ会」代表理事 宮島永太良が今年を振り返った!

2023年は、私の考えから生まれた一般財団法人「健康とアートを結ぶ会」(以後「当会」)の活動がうまく展開できたんじゃないかと思います。5月中旬には愛知県名古屋市で開催されたプライマリケア学会会場の一角で行われた「医療とアートの学校」にも昨年の横浜に続いて出展でき、首都圏以外で当会のアピールができ、現地では医療関係者らから意見を聴く機会もあり良い経験になりました。そして、来年のプライマリケア学会は静岡県浜松市で催されるので、そこへも出展を予定しています。

 
ミーツギャラリー
 

さて、これから当会の2023年の主だった活動についてお話しします。まず今春から、当会が毎週土曜日6:55からtvk(テレビ神奈川)で放映されているweather report(天気予報)の番組スポンサーになりました。これまでもマルタが出演していたこともあり、そのご縁ですが、初のスポンサーは記念すべきこと。それに伴い5月6日の放送からはメンバーがサファリパークDuoの琴音さんとユニークなパンノウタ楽団らに一新、晴天下の横浜大さん橋で撮影した「マルタとおどろう!スティールパン編」の素敵な映像が流れています。加えて番組のレコーディング等でもミキサーの河田為雄さんら新しい方々との出会いがあったのは大きな収穫でした。そして、週末の朝には視聴者の皆様にマルタの天気予報を見ながら、音楽に合わせて体を動かしていただければ、それが健康に通じると私は考えています。

 
ミーツギャラリー
 

次は6月初旬にACTで初開催された「健康をめざすアート公募展」についてです。まず当会で公募展は初めてのことだったので、作品が集まるかどうか一抹の不安がありました。春ぐらいはあまり状況も良くなく「集まらないのでは?」と心配しましたが、応募が少なかったら、それはそれだと思っていました。しかし、43名の作家による多彩な55作品が集まり安堵しました。 審査するためにACTへ行ったら、2つの会場に様々な作品が展示されていて、一見では、それらが「健康をめざすアート公募展」の作品とは思えませんでした。そして自分が審査員だと気付き、テーマも広義で甲乙つけ難い作品を目の前にした時にはどうやって選んだら良いのだろうと悩んでしまいましたが、熟慮した結果、審査するにあたって自分が好きな作品ではなく、代表理事として「健康」を考えて選びました。他の審査員も同じだったのではないでしょうか。そして、作品を観ているうちに自分が共感できる点が分かってきた気がしました。ただ、健康とは逆の視点から見ている作品が多かったように感じましたのも事実です。例えば、最優秀賞の吉澤幸子さんは「火傷」と言う疑似体験を通した作品だったし、中には入院していて初めて起き上がった時に見た光景を描いた作品もあり、やはり健康じゃないと活動できないと考えている人が多いかなと考えました。

 
ミーツギャラリー
 

それらのことから、今まで「健康とアートを結ぶ会」と言うと、医療と結びついていると考えている人が多かったのですが、必ずしもそうでないことが確信できました。以前から私自身で考えていたように「健康とアート」をもっと広く、もちろん医療も含め、より広い視野に立って「健康」を考えなければとならないと、第1回の公募展で再確認できました。そうした状況を踏まえ、当会の活動のこれからの柱は公募展になると考えたので秋には2024年に第2回を行うことを決めました。 また応募者の中から入選入賞者も含め新たな協力者を見つけることができましたし、最終的には「健康とアート」を考え、関心を持ってくれる多くのアーティストの方々の存在が分かり嬉しかったです。これは当会を立ち上げた時、周囲のアーティストに自作品を「医療施設や福祉施設に役立てたいですか?」と私が問うたら、ほぼ全員が「役立てたい」と答えた時と同じ感覚で「健康とアートを結ぶ会」は、これからの時代に必要な存在なんだと確信しました。

 
ミーツギャラリー
 

最後は「健康をめざすアート展 二人展」についてです。会場はミーツギャラリーですが、以前から考えている「健康アートミュージアム」を確立したいと言う考えからスタートさせました。6月中旬の 健康をめざすアート展「心と体に光を」は、若生ひとみさんとの二人展でした。「光=人の心を洗浄する、癒しの効果もある」と考え、若生さんと私の「光」は違うけれど根本的には共通点はあると考え、二人の「光」を同じ時空間で観ていただきたかったので開催しました。

 
ミーツギャラリー
 

11月のシモンさんとの「20 GAME 10」は、出会って20年を記念すると同時に彼が「健康とアート」に賛同してくれているので決め、二人の10年来の画友Yukakoさんにもゲスト出品してもらいました。シモンさんと私だと現代アートになってしまうので、タイトルにもあるGAME心を入れて作品展示、来場者が楽しみながらゲームをやってくれたので、現代アートが健康に役立ったなと実感。ちなみにタイトルの「20 GAME 10」が今回の傑作だとシモンさんが誉めてくれました(笑)。
来年の「健康をめざすアート展 」はどうなるか分かりませんが、住谷重光さんから出展者の候補も挙がっています。私との二人展がわかりやすいけれど、他の方との組み合わせもありかなと今は考えています。そして「健康をめざすアート展 」が「健康をめざすアート公募展」の応募者にとっての見本やモデルケースになるような存在になってくれたら嬉しいです。

 
 
 
 
 
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