TOPReportage : イベント報告

小山右人 個展「絵を描いて五十年記念」

 
  

2023年11月21日(火)から11月26日(日)まで、- 夢のイストワール展 PART7 -で「ミーツギャラリー画廊賞」を受賞した小山右人さんの受賞記念個展「絵を描いて五十年記念」がミーツギャラリーで開催された。

  

今回展示された平面作品は、入口の30号「幸呼ぶ声」から始まり、個展のDMにもなった50号「生の難路1一珠」、小山さん自身の小説「孵化」の表紙絵。それに加えて2011年「青木繁記念西日本美術展」の入選作品で3点セットの「ねじれた惑星」など29点が展示されていた。展示された多くの作品からは「生きていることの苦楽」が強く感じられギャラリー全体に独特の雰囲気が漂っていた。

  

また、1996年に小山さんが第28回新潮新人賞を受賞した小説「マンモスの牙」を原作にした短編映画「牙の曲線 The Curve」(恵水流生監督・40分)も画廊内別スペース上映され、絵画作品とは違う味わいで来場者の視線を集めていた。

  
 
 
 
 

ミーツギャラリー企画展
「天人地 Heaven, Human and Earth」
金大偉 映像と絵画によるインスタレーション展

 
  

今秋、満州族をテーマに公開された新作映画「天空のサマン(SHAMANS OF THE HEAVEN」で注目を集めた金大偉さんの映像と絵画によるインスタレーション展「天人地 Heaven, Human and Earth」が、11月28日(火)から12月9日(土)銀座のミーツギャラリーで開催された。

  

展示された平面作品はDMにもなった「シャンバラ」をはじめ「夏の迷宮」「春の迷宮」「黄龍の情景」など、ほぼここ3年以内に描かれた15点。映像作品は既存のDVD作品に加えて、満州族のタオイズムからなる自然循環と調和を表現した上映時間19分の新作「天人地」はギャラリー内2面の壁を使って同時映写。会場は映像と絵画で金さん独自の世界観を表現していた。また2日と9日の土曜日15時からは特別トークショーやミニライブも行われ、来場者の熱い視線を集めていた。

  

「日本ではたいてい『天地人』ですが、満州族では天からの順番通り『天人地』が普通で、それが日頃から自然との調和や循環を表していると思います。そうした日本人の認識とは違う自然と人の関係性を伝えたかったのです」と、会場にいた金大偉さんは語った。
確かに「天人地」は相互関係が見やすい、こうした違う価値観が今の時代には必要なのかもしれない。

  
 
 
 
 

アール・グラージュ展 クリスマスタイム

2023年12月13日(水)から18日(月)まで銀座のミーツギャラリーで(株)アール・グラージュ・インターナショナル主催「アール・グラージュ展 クリスマスタイム」が開催された。
「アール・グラージュ」とは、1995年に中埜和男さんが開発した絵画と照明と音楽の組み合わせにより時の流れを一枚の絵画で表現した日本で生まれた世界初のアート。現在、アメリカ合衆国、フランス、オーストラリアなど世界49ヶ国で特許を取得している。

  
  

今回は、2015年に世界独占制作販売決定したアール・ヌーボーの巨匠「アルフォンス・ミュシャ」のアール・グラージュ作品「黄道十二宮」などミュシャ作品を主に、中埜さんが総合プロデュースした「地球の夜明け」や今年10月に初お披露目した宮島永太良作品「マルタの冒険」〜スカイフラワー演奏会〜13作品が展示された。

  
  

*ミュシャ作品「黄道十二宮」

実際、ギャラリーでアール・グラージュ化された作品を一見しても違いは分からないが、一旦アール・グラージュのスイッチが入ってしまうと静止した絵とは全く違う光と音楽の世界を90秒間展開、それまでとは異なる世界に惹き込まれ、元アメリカ合衆国大統領ビル・クリントがコレクターになったり、今は亡きスーパースターマイケル・ジャクソンからビジネスオファーがあったのも、この展覧会を観て頷けた。アール・グラージュを一度観ることで新たなアートの視野が開けるかもしれない。

  
  

*ミュシャ アール・グラージュ新4作品

*アール・グラージュの詳しい情報は https://www.artgrage.com へアクセス!

 
 
 
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