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◇ 宮島永太良、「佐和貫利郎個展」をレポート!

佐和貫利郎個展poster

2015年9月17日から24日まで銀座ミーツギャラリーで画家の佐和貫利郎氏の個展が開催された。佐和貫氏は1950年生まれ。  「宇宙は芸術である」というテーマのもと、宇宙のダイナミズム、エネルギー美、調和などを表現した絵画はファンも多く、ニューヨーク国連WAFUMIFの公式アーティストとしても認定されている。

会場には大小合わせ、堂々25点の作品が並んだ。一つ一つを見ると、作品のタイプは大きく二つに分かれていると言える。  一つは、宇宙空間の中に、地球や太陽系の惑星を思わせる天体を中心に、多くの星が登場するもの。  もう一つは、雄大な海や山脈を前景に、さらに大きな天体がそびえているもの。  どちらも宇宙や天体の偉大さと神秘を表した作品であるのは間違いない。  特に海や山脈は、一見地球上のものと見えるが、もしかして宇宙のどこかにある、地球とそっくりな景色を持つ星の姿か、とも思えるのである。  そこに人間の姿が描かれていないことも、その裏付けになりそうだ。

私たちは、日々の生活の中で、地球の上に乗っていることをつい忘れがちである。  またその地球も、広大な宇宙の中のほんの点に過ぎないことも。  あらためて、人間はこんな壮大な空間に、実は包まれていたんだということを教えられた展覧会であった。

宮島永太良


 

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〒104-0061
東京都中央区銀座6-7-18 デイム銀座ビル10F
TEL:03-6274-6633


 

 

関西アート便り 第3回

 

大正・昭和初期の阪神間モダニズムが今も息づくカフェ♪

 
◇ 「カーサ・ラ・パボーニ」
夙川パボーニ
懐かしい夙川パボーニ(カーサ・ラ・パボーニ提供)

大阪・堂島にあるカフェ&ギャラリー「カーサ・ラ・パボーニ」。  歴史は経営者/福井ひでのさんの祖父が高麗橋に開いた茶房に始まり、作家・佐藤春夫の勧めで上京し、関東大震災後に帰阪していた大叔父の洋画家・大石輝一が1934年西宮市夙川に新たに出店。

若き日の遠藤周作をはじめ、小松左京等が集った。  野坂昭如の小説『火垂るの墓』にも店名などが登場。  また、放浪画家・山下清も逗留したりした。  しかし、1995年の阪神・淡路大震災で全壊。  翌年、姪娘にあたる福井さんが堂島に復活させた。  店内にはかつてのモダニズムの空気が流れ、常時、作家の作品が壁を飾り、年末には「PAVONI ART CHRISTMAS」という企画展が催され、今年も12月1日〜12月26日多くの作家の作品が店内を彩ります。

カーサ・ラ・パボーニ

☆カーサ・ラ・パボーニ情報
所在地:
大阪市北区堂島1丁目3-19(前川ビル1F)
/fax:06-6345-7746
営業:土日祝休/月曜18:00〜24:00 
         火曜〜金曜11:00〜14:00 18:00〜24:00

◇「ART50」

ギャラリーキャナル長堀で55名の作家による「ART50」が開催されます。

会期:12月14日〜20日
   14〜19日13:00〜18:00 20日12:00〜15:00 17日休廊
会場:ギャラリーキャナル長堀
所在地:大阪市中央区東心斎橋1丁目11-14 
пF06-6251-6198

 

(文・写真 服部憲明)

 
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