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Friendsには、ジャンルを問わず宮島永太良の友人知人が登場!
毎回、親しい視線と言葉で宮島の実像に迫ります。


◎ 今号は、
和さんが、イギリスから帰国後の音楽活動と宮島永太良について語ります。

前号:和(かず)さんへのインタビュー へ ►

和さん
 

◎和(かず)さんプロフィール

和さんspace
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ミュージシャン、東京出身。
3月30日生まれ、牡羊座、A型。
4人姉妹の3番目。
珠算総合二段。
20歳頃、友人からバンドに誘われ音楽活動開始。
武蔵野音楽学院でボーカルや理論を学び、
ロック、ポップスのカバー、オリジナルソングでバンド活動。
その後、ジャズシンガーとして5年間活動。
2009年からウクレレを始め、
現在は曲作りをしながら、本格的な音楽活動再開に向け準備中。
 

和(かず)さんへのインタビュー Q&A  前号からの続き

 
和さん

編集部(以下Q):
日本から何が…

和さん(以下A):
実現はしませんでしたが、知り合いの音楽プロデューサーと曲作りで連携しようと、渡英前に約束。  その後メールのやりとりがあり、イギリスで1年過ぎる頃、彼が数曲担当した舞台が東京であるので『是非、見て欲しい』と連絡が入り、それを機に帰国を決めました。

Q:舞台はいかがでした?
A:ところが、とても人気のある三谷幸喜さんの舞台だったのですが、飛行機のチケットが取れず、結局見られませんでした。

Q:帰国は予定通り?
A:はい、いったん決めたことなので…。  でも、イギリス体験があまりに良過ぎて、帰国したとたん、グレーな日本を感じ、気持ちはブルーになってしまいました。

和さん

Q:帰国後の音楽活動は?
A:渡英前、ジャズで何か新しいことをしなければと、いう強迫観念に近い思いからは、ビートルズ生誕の地リバプールで、彼らが演奏したステージを見、街を歩いたことなどで開放されました。  ビートルズの曲は口ずさめるし、踊れるし、メロー…、何て言うか、彼らは難しいことをしていないけれど、作品の素晴らしさは、時代を経ても世界中で受け入れられていますよね。  それで、音楽の本質、『音を心から楽しむこと』に気付きました。  だから、帰国して音楽活動を再開したいとは考えられず、遠ざかることにしました。

Q:その後、音楽のブランクは?
A:約7年間。

和さんと宮島永太良

Q:何をしていたのですか?
A:う〜ん、何をしていたのかな(笑)。  ベンチャーっぽい仕事をしていました。

Q:仕事内容は?
A:音楽をよく聴いていたので『イヤホーンコード巻きベルト』のアイデアが浮かび、特許申請したらうまく行き、特許取得。  それを手始めに事業を展開したのですが、現実は厳しく敗北の連続でした(笑)。

Q:で、音楽を再開するのは?
A:2009年です。  私の近所、府中駅前にある宮地楽器店にウクレレの生徒募集の張り紙があり、それで…

和さんとウクレレ

Q:何故、ウクレレ?
A:私は大のハワイ好き、かなり現地へ通っています。  以前、姉と義理の兄が仕事関係でホノルルにいたので、そこに一ヶ月間滞在していたこともありました。  そのとき、お土産にウクレレを買って来たのですが、あまり弾くこともなく、最終的には部屋の飾りになりました。  それも含め、音楽とは縁遠くなっていたので、単純に音を楽しみたくなって習い始めました。  だから、エンジョイするつもりだったのですが…

Q:どうなりました?
A:何でしょう、習っているうちに音楽魂に火が付き、再び音楽の世界に入ってしまいました。

Q:ハワイアンが中心ですか?
A:いいえ、私はリズムが好きなので色々な分野を歌います。  だから、宮島永太良さんと同じノンジャンル。 ただ、ウクレレを演奏しながら歌うと、楽器から教えてもらうこともあります。

Q:楽器から?
A:はい、ウクレレはビギナーですが、弾いていると『こういう風に歌えば、良いかも!』と、以前とは違う見方、発想ができるようになりました。

Q:では、再開してからライブは?
A:まだ、ほとんどしていませんが、2011年の1月、アーチストでプロデューサーの万城目純さんのお誘いで渋谷のギャラリー“ル・デコ”で久しぶりに歌い、8月には宮島さんのマルタの映像とコラボして銀座のカフェでもライブを行いました。

和さんとウクレレ

Q:約10年ぶりのライブはいかがでしたか?
A:自分の歌を聴いていただくのは、やはり楽しい。昔みたいに無理していないから、ジャズにも新たな魅力を感じ始めました。  結局、私はクラッシックからジャズまで音楽全般がとても好きなのです(笑)。

Q:お客様の反応は?
A:思い入れのある曲は伝わった様ですが、私が緊張していて、まだ全然駄目、手探り状態です。  だから、その私をこれからも暖かく見守っていただけたら嬉しい。  それから、なんと言っても自分が音楽の世界に戻ることができ、皆様に心から感謝しています♪

Q:将来は?
A:宮島永太良さんと定期的にコラボレーションを是非させていただきたいと思います。  また、今日という日は二度とないので、流れ行く時間を大切にしてライブを行い、聴いてくださる方々との間にハーモニーが生まれたら良いなと思います。

Q:ところで、宮島永太良さんとの出会いは?
A:定かではありませんが、確か10年ぐらい前、どなたかの個展のパーティでお会いしたと思います。

Q:第一印象は?
A:ピュアで素朴、子どもの心を持っている方だなと思いました。  それ以後、宮島さんの個展へも遊びに行きましたし、私の歌も聴いてもらう機会もありました。  私は絵が好きだったので、そのグループで会うことが多かったです。

Q:宮島さんと会話を交わす様になってからは?
A:最初は静かでおとなしい様子でしたが、慣れて話し始めると、饒舌になり、表現に対して真摯で情熱的な姿勢を感じました。  良い意味で私の想像は裏切られ、好感度は増しました(笑)。

Q:宮島作品については?
A:本人にも直接お伝えしましたが、作品全体を見ての印象です。  誤解を恐れずに言えば、私が好きな画家、ゴッホ、マチス、カンデンスキー等々のエッセンス、全てが詰まっているのが宮島作品と感じました。ただ…

和さんと宮島永太良

Q:ただ?
A:抽象的ですが、フォーカスしたカメラを引いて全体を見ると、それが宮島さんの作品であり、夢とファンタジー、そしてどこか「奥深かさ」を感じます。  本質は、それかな…と、お話しした記憶があります。

Q:難しい。 そのときの宮島さんの反応は?
A:ニコニコして、納得している様子でした。後、話が逸れるかもしれませんが、表現行為がジャンルに囚われず、自分の指向と似ていると感じたことをありました。

Q:例えば?
A:私も以前からおとな向けの絵本を作ってみたいと考えていました。  そうしたら、宮島さんが『妙な絵物語』を出版。  購入して読み、共感しました。  また、最近動き出したウサギのマルタを見ていると、今まで見せていない宮島さんの新境地が垣間見える気がします。

Q:新境地?
A:夏に宮島さんとコラボしたライブでより感じたのですが、マルタが側にいると自然に振り付けが出るぐらい私も楽しい気分でした。  それを考えると、宮島さんは、マルタに自分が持ち続けている自然や人を思う純粋な気持ちを委ねているのかな、と想像します。

Q:最後の質問です。 将来、宮島永太良さんに望むことは?
A:これも直接お伝えしてありますが、宮島さんには日本を越えて世界的なアーチストになって欲しいと思います(笑)。

今日はありがとうございました。

文・写真/関 幸貴
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