「花まつり」15年目です!
「チャリティーアートの祭典〜花まつりvol.15」が、4月2日(月))から4月7日(土)までミーツギャラリー(東京都中央区銀座)で開催された。
![花まつりvol.15 会場](images/event/r04-1.jpg)
お釈迦さまの誕生日に合わせて開催される「花まつり」は宮島永太良のライフワークのひとつともいえる展覧会。 「出会い」をテーマとした15回目の今年は、1会場での開催としては最多規模となる総勢25名のアーティストが参加。 「出会い」のテーマにふさわしい密度の濃い展示となり、会場を訪れた人々にも「まさに花まつりだね」とお祭り的な活気が好評な様子。
![花御堂](images/event/r04-2.jpg)
作品ジャンルも、絵画だけでも油彩、アクリル、水彩、ペン画とさまざまなスタイルの作品が集まり、ほかにも陶芸、写真、木工、金属の腐食を用いた描画、ダルマをモチーフにした不思議な作品、マルタが描かれた車イスまで、グループ展とは言っても正直ここまでバラエティに富んだ展示を目にすることは少ない。 「これだけ集まっても、ちぐはぐな印象にはなっていないですよね」と宮島も安心した様子で会場を見渡す。
![お茶会風景](images/event/r04-3.jpg)
15回を数える展覧会でも、実験的なチャレンジは欠かさない。 最終日には、アーティストの作品に囲まれながら、お茶会を楽しめるイベントも! マルタたちの暮らすダイコン村の一室で、咲き誇る桜を眺めながらお茶をいただくという設定だ。
![お茶](images/event/r04-4.jpg)
会場内で茶道の先生がお茶を振る舞うさまも、見ようによってはなかなかアーティスティックなものがある。 一期一会ではないが、お茶会と「出会い」というテーマもちょうど良くフィットしているように感じられた。 「作品を実際に用いて何かを行う、というのも初めてのことでした」と新たな手応えを語る宮島。
クロージングパーティーでは、第1回から皆勤賞の万城目純氏によるダンスも上演。 毎年少しずつ変化のあるパフォーマンスだが、今年はサンバダンサーの方の飛び入り参加もあり会場は大盛り上がり!
![宮島のパーティー挨拶](images/event/r04-5.jpg)
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![パーティー風景](images/event/r04-6.jpg)
![サンバダンス](images/event/r04-7.jpg)
想像を超えるさまざまな才能に触れられた今回の「花まつり」。宮島によれば、来年のテーマも実はもう決めているとのこと、今後がますます楽しみになる内容であった。
![パーティー集合写真](images/event/r04-8.jpg)
*Talk ► に「花まつり」参加者インタビューを掲載!
(文 / 関 大介 ・ 撮影 / 世紀工房)
宮島永太良ショートインタビュー“J”での個展を振り返って♪
毎春、恒例になった感のある “JAZZ SPOT J” での宮島永太良個展、今回は毎年1月に横浜のみなとみらいホールで「小児がん征圧キャンペーン」の一環として行われる「生きる〜若い命を支えるコンサート」のポスターやプログラムの表紙を飾った歴代の宮島作品「みんなの演奏会」を11点展示、3月31日(土)に1ヶ月間の会期を無事に終えた。
![宮島永太良個展での展示風景](images/event/r04-9.jpg)
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![JAZZ SPOT Jでの展示風景](images/event/r04-10.jpg)
個展終了2週間後、宮島永太良が“JAZZ SPOT J” での個展を振り返った。 「まず、去年は顔がテーマだったので作品数が多くなってしましましたが、今年はスッキリした展示ができたのが良かったです。 加えて、長年続いている『生きる』には、ジャズピアニスト山下洋輔さんが出演した回もありましたが、ベースはクラッシックコンサートです。 そのために描いた『みんなの演奏会』をジャズのライブハウスに展示したら、どうなるかと思っていましたが、違和感もなく良い雰囲気でした(笑)。
![宮島作品 みんなの演奏会](images/event/r04-11.jpg)
それは子どもの頃からの自分の音楽観に近く、ジャンルは違っても聴く側の感じ方は同じで、人の感性はジャズもクラッシックを問わないからではないかと思います。 私自身、楽器はできませんが、描くのと同じスタイルで私なりの曲作りを行っています。 だから、個人的には今回、絵も音楽も境界を越えてしまった個展になった気がしますね。 ただ、今年は仕事の関係で“J”に行ける日が少なかったのは残念でした」と宮島は微笑んだ。
![宮島永太良 JAZZ SPOT Jで](images/event/r04-12.jpg)
![JAZZ SPOT Jで](images/event/r04-13.jpg)
来年3月も“J”での個展が決まった宮島永太良、次はどんな世界を見せてくれるのだろう。
今から新たな世界が広がる…
「マルタのからだステーション展」を見てきました!
3月6日(火)から3月12日(月)までミーツギャラリー(東京都中央区銀座)にて開催された『マルタのからだステーション展』。 美術作家・宮島永太郎企画の本展は、氏が長年持っていた「アートの力を医療や健康に役立てられないか」という探求に端を発している。
![マルタのからだステーション展会で宮島永太郎](images/event/r03-11.jpg)
宮島作の物語『マルタの冒険』のキャラクターに囲まれて、身体と健康について楽しみながら考えられる来場者参加型の展覧会だ。 先月の個展と同様、鑑賞者へのサービス精神やコンセプトが形になって、会場内に詰まっている印象だ。 宮島に企画意図を尋ねた。
![マルタのからだステーション展会場](images/event/r03-15.jpg)
「福祉関係のボランティアに参加する等の機会を通して、以前から医療や健康にアートの力を役立てられないかと思っていましたが、一昨年ぐらいから具体的にできないかなと考え始めて『未来への医療とアート』という勉強会を始めています。 今回はその展覧会版として開きました。 本当に初めての試みなので、見にきてくれた方の意見を聞くなかで形になっていくと思います。」
もちろん意図だけでなく、作品展としてもユニークだ。 クイズ形式で身体について学べる『からだを知ろう』のシリーズでは、マルタたちが挿絵のようにイメージを膨らませてくれる。
![マルタのからだステーション展展示風景](images/event/r03-12.jpg)
『からだを動かしてみよう』では片脚立ち、前屈運動、反復跳びを鑑賞者が行う。 描き下ろしの説明カットも可愛らしい。 実際にやってみると、展覧会場で息が上がるという貴重な体験となった。 確かに自分の身体や健康を見つめ直す機会になった。
![マルタのからだステーション展会場風景](images/event/r03-13.jpg)
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![展覧会場で](images/event/r03-14.jpg)
『脳を元気にしよう』と『からだと色』はマグネットに貼られた絵を鑑賞者が動かせる作品だ。 パズル的な『脳を元気にしよう』は、手加減なしの難しさ。 「自分の絵でも迷う」と宮島は笑う。 『からだと色』では鑑賞者が色と向き合う作品だが、あえてチャクラの色を乱して並べると、落ち着かない気分になってしまい面白い。 『目と心を癒そう』のSIMBARA作品も、企画意図にぴったりの素敵な写真で、良い意味で見る者をクールダウンさせてくれる。
![チャクラのポーズ](images/event/r03-16.jpg)
初めてとは思えない充実の内容で、今後もこうした内容の展示を楽しみにしたい。
(写真・文 関 大介)
2017年「生きるZ」の作品を寄贈!
2月20日(火)、2017年の〜若い命を支えるコンサート「生きる」〜のポスターやパンフレット用に宮島永太良が描いた「みんなの演奏会Z」の原画が、横浜市青葉区藤が丘にある昭和大学藤が丘病院に寄贈されました。
![寄贈式](images/event/r03-1.jpg)
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![昭和大学藤が丘病院](images/event/r03-2.jpg)
![院内廊下風景](images/event/r03-3.jpg)
寄贈式は午後4時30分から、昭和大学藤が丘病院B棟AB会議室に関係者10数名が出席し、羽田徳永管理課長の挨拶で始まり、原画は宮島永太良から高橋寛病院長に手渡されました。 式終了後、出席者全員で寄贈画を展示予定のA棟2階の小児科外来に赴き、仮展示の様子を見守りました。
![仮展示の様子](images/event/r03-4.jpg)
藤が丘病院での全予定終了後、宮島永太良は、「院内の廊下に、さり気なく素敵なアート作品が展示されてある昭和大学藤が丘病院に、私の作品『みんなの演奏会Z』が仲間入りできたのは嬉しいです。 そして、この絵が具合の悪い子どもたちにたくさんの微笑みを届けてくられたら、なお良いですね」と、言って笑った。
![記念撮影](images/event/r03-5.jpg)