上海メディアグループ・アートチャンネルの取材
上海メディアグループ・アートチャンネルが、美術作家/宮島永太良のドキュメンタリー番組制作のために来日、取材を敢行!
新緑がまぶしい5月13日から18日までの6日間、上海メディアグループ・アートチャンネルのチーフエディター/ディレクター李瑛さん(*Friends参照)を筆頭にカメラマンら5人のテレビクルーが宮島永太良を取材するために来日した。
今回の目的は、上海美術館での個展〜異空間からのメッセージ〜を成功裡に終了した宮島永太良の日本での姿を撮影するためだ。実は、彼らが宮島を追うのは今回が初めてではなく、今秋の番組放映に向け、既に3月下旬から上海で、個展準備段階の舞台裏から撮影はスタートしていた。
それに5月の日本、9月末の上海オペラハウス画廊の個展までをカバーして、取材期間は半年以上に及ぶ。 内容は、春秋ふたつの上海個展に携わる美術作家の真摯な姿と日本でのアートシーンとチャリティーに関連した宮島を追ったドキュメンタリーになる予定だ。
来日初日、到着数時間後から取材を開始したテレビクルーの動きは、滞在中精力的。天候にも恵まれ取材場所は、イベント取材をした銀座のJトリップアートギャラリーから市川市の東山魁夷美術館、港区の岡本太郎記念館、宮島の小田原の生家、箱根の温泉宿など10ヶ所以上。また、取材した人物も細川護熙元総理、画家の田村能里子さんら著名人から、宮島の友人である音楽家、女優、舞踏家、画家、写真家ら国境を越えたアーチストからテレビ関係者まで、こちらも盛りだくさんだ。
取材中、宮島はテレビクルーの撮影要求にも気軽に応えながら、マイペースを維持。 そのせいか、ある種の緊張感を含みつつ、何処の取材現場も終始穏やかな雰囲気に包まれていた。
4月に東京で取材された番組“another day”(Media参照)で、宮島はゲスト的な役割。だが、今回のアートチャンネルではメイン。
今秋、放映されるこの番組の内容・構成が、どうなるのか今から興味津々。
是非、海を渡ってでも見てみたい!
第33回「あらたま展」
第33回「あらたま展」が、今年も小田原の飛鳥画廊を会場に5月19日〜24日まで開催!
今年で33回目を数える「あらたま展」が、小田原市栄町にあり、同じビルで3階から1階に移り、新装になった飛鳥画廊で6日間の会期を無事終えた。
今回も絵画グループ「あらたま」創設の中心人物・清原太郎さんを筆頭にメンバー15名それぞれが思い思いの作品を出品、新しい画廊を優しさで満たした。 2000年の初参加から11回目になる宮島永太良は、上海美術館での個展終了後に制作した「大気A」、「B」の連作2点を出品。 力強さを増したタッチで存在感を示した。
▲住谷重光さんと出品作品
宮島を「あらたま」に紹介した大磯在住の画家/住谷重光さんの話によれば、グループは創設時から、規約等の縛りはなく、メンバー個人個人が自己責任で参加。 展覧会の統一テーマもなく、毎年それぞれが自由な発想で制作発表。 技法も油、水彩、何の関係ない。表現も具象、抽象から立体まで。 自由な作品が並ぶ会場全体の雰囲気は明るく、調和がとれていて居心地の良い空間になっていた。
▲篠裕子さんと出品作品
この空気を生む後には、それぞれのメンバーの制作時の真剣さ、精神的には自由だけど妥協しない姿が遠くに見えた。 「これまでも、他のグループ展で作品を発表したことはありますが、10年以上継続しているのは『あらたま展』だけです。 紹介していただいた住谷さんとの出会いも東京で全くの偶然、詳細を話せば長くなりますが、人との素晴らしい縁でメンバーになれ、続けられているのだと思います。
▲新作と宮島永太良
そして開催場所が、ふるさと小田原。 『あらたま』の由来も昔の地名『新玉』から来ているそうですよ。
だから、このグループ展に年に一度参加することが、私にとっては原点回帰であり、心の支えなのかもしれません(笑)」と、宮島は静かに語った。
来年も小田原、飛鳥画廊で…