中国メディア、宮島永太良へ熱いまなざし♪
10日間で1万人以上を集めた上海美術館での宮島永太良チャリティー個展、〜異空間からのメッセージ〜への現地・中国メディアの注目度は、事前から高かった。
オープン前は、高級一般誌 『ロボリポート』 『時尚時間』 、美術誌『当代美術家』、新聞等、多くの紙媒体とネットが中心に評論・作品掲載、開催告知。
また、地元テレビには個展の準備段階から取材を始める局もあり、個展初日のオープニングセレモニーには日中両国のテレビ、新聞、雑誌、ネット、30近いメディアが参集。
上海美術館1階のセレモニー会場と3階の個展会場では多くのフラッシュとライトが光り、観客と共に熱い空気で建物を包んだ。
事後、報道の仕方も即時的なテレビニュースから美術専門家による作品解説・評論を加えた今夏発売の美術誌まで多岐に及び、宮島永太良への中国からの熱いまなざしを感じた。
「私の表現方法が多くの方々に伝わると思うのでメディアに注目されるのは、決して嫌ではありません。ただ、国境や言語に関係なく、私の思い、考えを正確に伝えていただきたいですね」と、宮島は眼鏡の奥で微笑んだ。
◄ インタビューを受ける宮島
上海個展終了後、日本へ帰国してからも中国メディアの取材は続き、宮島永太良への視線は依然として熱い!
中国メディアの宮島永太良への視線が熱い!
北京のSkywalker制作、女性アーチスト・艾敬(Ai Jing)さんが、メインキャストをつとめた番組“another day”に宮島が出演した東京の2日間をルポ♪
◇艾敬(Ai Jing)プロフィール
1969年瀋陽生まれ、A型、3姉妹の長女、母はオペラ歌手。 瀋陽の芸術学校に学び、17歳で北京の東方歌劇団と契約。 20歳のときテレビドラマに出演して多くの人々から認知される。 92年には香港返還と若い女性の心理を巧みに作詞作曲で表現した。 「我的1997(和訳:私の1997)」で一躍人気歌手。 日本の歌では「川は流れる」「島唄」「異邦人」などをリリース。 また現在は、歌とともにコンテンポラリーな美術作家としてもニューヨーク・北京で活動中。 |
花冷えが続く4月11日午後2時過ぎ、数日間の箱根取材等を終えた Ai Jing さんと another day のテレビクルーが銀座のピローズギャラリーに宮島永太良を訪ねた。
短い挨拶を終え、ほとんど、打ち合わせもないままに撮影が始まり、進行。 通訳を介してのインタビューだが、Ai Jing さんが澄んだ声で質問すると、宮島が静かに答え、初対面にも関わらずギャラリー内は終始穏やかな雰囲気。
約2時間、最初の取材を終えると出演者スタッフ全員がバスに乗り込み、東京の春の風情を求めて、桜が舞う神楽坂へ移動。
日曜日の歩行者天国、長い坂、毘沙門天、石畳の路地をふたりは微笑みながら散策。 それを狙う2台のテレビカメラ、銀座から続くゆったりした空気は違和感なく現場に溶け込み、スレ違う着物姿の女性さえ取材していることに気が付かない…
日本料理の夕食をはさんでこの日最後の取材は、夜の六本木ヒルズにある森美術館と東京タワーが間近に見える展望台。 広い空間で作品鑑賞、きらめく都心の夜景も堪能、こうして宮島登場の初日が無事に終了。
翌12日夕刻、宮島永太良は、加藤登紀子さん、 ジュディオングさん、奈良美智さんの取材を終えた Ai Jing さんらと雨の浅草は浅草寺で合流。
そのまま、隅田川へ向かい船遊びの光景を撮影開始。宮島は二日目の登場だが、another day は日本で最後の取材。屋形船の船出と共に自然の流れで撮影進行。
乾杯とプレゼントの交換が行われ、天ぷらを食べながらの宴は静かに盛り上がり、取材は始まった時と同様に知らぬ間に全てが終了。
雨が船を濡らす夜はこうして更けた…
北京からのテレビクルーを見送ったあと、「箱根の風景や日本人アーチストへのインタビュー、今回の取材が中国でどんな感じで編集され、放映されるのかな?ちょっと気になりますね」と、遠くを見ながら宮島は清々しく笑った。