第34回「あらたま展」無事終了!
小田原市栄町にある飛鳥画廊で5月25日〜30日まで6日間の会期を無事に終えた。
今回も絵画グループ「あらたま」創設者・清原太郎さんを筆頭にメンバー15名が作品を出展。
絵画だけでなく立体作品もあり、湘南の爽やかな季節に彩りを添えた。
次の開催への期待も自然に高まる。
▲出展された宮島作品『暁の船出』(左)と『Yの時空』
私的震災体験話B
私は帰京後、「語り」の舞台の稽古にとりかかり、4月19日、20日、4回の本番を無事に終える事が出来た。 宮島永太良さんも最後の回を観に来てくれた。 帰り際に出口で振り返りながら『良かったですよ』と、言って下さった笑顔が、とても印象的だった。 本当は、前回の体験話で載せた宮島さんの『満開だった桜が散りはじめた』の詩の事を「語り」の後で少し触れたかったが、本番は緊張していて、そんな余裕は持てなかった。
京都で2週間過ごした両親は日立に帰った。 しかし、被災地。 水道は大丈夫になったものの、その後も余震には悩まされていたようだ。 また、大きなニュースには取り上げられなくても、近くのプールで子どもが亡くなったようで、皆が水着のまま逃げ出したという話も後で聞いた。 大震災では本当に想像できないことが、現実にたくさん起こった。
それでも、日立に帰った母と電話で話したとき、「2週間も留守にしていたのに、家の植物もぐんぐん伸び、花も咲いていた。 京都も良かったけれど、やっぱり日立もええ所やわ〜」と言った言葉に、私も元気づけられた。
6月に入ってから、私は震災後、初めて日立に帰った。 話に聞いていた通り、実家では、アマリリス、シャクヤク、バラ、ラベンダー、数日だけ開花するサボテンまでが、大きな花を咲かせて迎えてくれた。
私の誕生日、6月9日は日立の実家で過ごした。 そして、花から素敵なエネルギーをたくさん貰い、元気になって東京に帰って来た。
これからも人生色んな事があるけれど、今出来る事を精一杯やりたいと、心から思った。
*お知らせ:
次号から『山口晶代の私的震災体験話』は、不定期連載になります。 ご了承ください。