☆ 名言迷路 卍 迷言名路 ☆ 文 宮島永太良
このページでは、私が今までに聞いて興味をもったワンフレーズを紹介し、
それを考察しようというものです。
史上言い継がれてきた諺、偉人の言葉から、
著者の周り近所の人が発した言葉まで様々ですが、どれもこの世の中に暮らす人にとって、
何らかのヒントになるのではないかというものを挙げています。
〇 「災い転じて福となす」
3月11日に起こった東日本の大地震は、東京に住む自分にとって、これまで体験したことのないものだった。
しかし東北の方では、東京よりさらに大きな揺れに見舞われたと聞き、また津波が全てをさらっていったと聞き、大変衝撃を受けた。
日本は地震の多い国である。震度2くらいの地震なら、まだ普通に行動する人もいるくらい地震慣れしているが、そんな日本人も今回ばかりは腰が抜けたといえるだろう。
今大変心配なのが、震源地の近くで被害にあわれた人たちである。 今現在(2011年3月中旬)も、大変不自由な生活を避難所でされているという。 原発の誘発事故の影響で電気の供給にも制限がされているようだが、毎日当たり前のように使っていたものが、いざなくなるといかに不自由になるかを垣間見た。
被災された皆さんにお願いしたいのが、ぜひ復活・復興を信じてほしいということである。 避難所というとマイナスなイメージばかりあるが、これだけ多くの人々と結ばれる機会も、普段はそうは無いかもしれない。 多くの知らない人どうしが遭遇するかもしれないが、どんな人にも共通した希望は「元の場所に戻りたい。 自分たちの町を復活させたい」ということではないだろうか。
願いというのは、そう願っている人が多ければ多いほどパワーを持つ。 同じ願いを持った人どうしが力を合わせれば、必ず実現するものだ。 むしろ復興後、今よりさらなる幸せが待っていることを、今は一つの希望としてほしい。「災い」は、心がけひとつで「福」になる。
いつの日か、この震災が「今の幸せのステップだった」と思ってもらえることが、私自身の夢でもある。 人類は過去も天災と何度も戦いながら、文明を築き続けてきた。 私たちもこの地震から「自然とどう向き合っていくのか」を、あらためて考え、以後の発展に役立てていかなければならないと思うのである。
最後に、今回の震災で悲しくも命を落とされた方々には、心より哀悼の意を捧げたい。
宮島永太良