TOPTalk : 対談

奈良在住の服部憲明さんが絵との関わりを語ってくれました!  後編

 

服部憲明さん
 

◎服部憲明(はっとりのりあき)さんプロフィール

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ペン画とクロッキー、およびクロッキーをベースにした
ドローイング作品を制作するアーティスト。
1949年5月3日 愛知県名古屋市東区生まれ、牡牛座、O型

1968年 愛知県立国府高等学校卒業
1972年 日本大学芸術学部映画学科卒業



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後半は服部憲明さんに現在の制作状況をお尋ねしました♪

 
服部憲明さんのアトリエで

宮島通信編集部(以後 M):いよいよ後半です。  現在、どんなペースで作品制作しているのですか?  また、描いている場所も教えて下さい!
服部憲明さん(以後 H):普段、ペン画とクロッキーおよびクロッキーをベースにしたドローイング作品を制作していますが、毎日、描くということはないです。  でも、額や絵を描くパネルを作ったりして、毎日、短時間でも作業場でなにかをしています。  作業場は、ガレージを利用して作りました。  以前は家の中で描いていたのですが、道具も増えたので、描くためのスペースがより必要になったからです。

M :では、ペン画とクロッキー、どんな割合で制作をしているのですか?
H :ペン画はあらかじめ企画への出品等を予定して描く場合が多いです。  クロッキーは「どうとん堀クロッキー研究所」という画家達が軸になったクロッキーの会に所属しているので、月2回の例会時に描いています。  また、クロッキーをベースにしたドローイング作品を制作するのは、ペン画と同じように出品予定に向けて制作をしています。  大きなドローイング作品を出品する際には、研究所ばかりでなく他のクロッキー会にも参加しますが、クロッキーを主に大きな布や板に墨を使って描くので、ある程度のスペースが必要となり、参加できる会があまりなく苦心します。

ドラード和世陀

M :ペン画を始めたのは何時ですか?  その魅力は?
H :時折、以前からプレゼント用の小さなペン画は描いていましたが、今のようなペン画を常時描くようになったのは、4、5年ほど前からだと思います。  ペン画の魅力は、湧き出てくる空想を描きだすことにあると思います。  大雑把な構想だけで下絵を描きませんから、ペンを走らせながら都度、空想をふくらませ、絵を少しずつ完成させていきます。  そうした意味で、最初に絵を鑑賞するのは自分になります。  ある程度? 納得できるペン画が描けたときは、ホッとします。

ドラードギャラリー

M :クロッキーで作品制作を始めたのは何時ですか?  
また魅力は?
H :知人からいま所属している「どうとん堀クロッキー研究所」を紹介してもらった20年近く前から定期的に描くようになりました。  クロッキーの魅力は、少し観念的な話になりますが、モデルの「気」を受けて、自分の「気」を線で“一瞬”に描き出すことにあると思います。  カタチではなく、「気の流れ」を描く、そこにクロッキーの魅力があると思います。  「気」のないモデルは描けませんし、「気」の入らない日は描けません。  きれいに描くことは比較的やさしいことだと思いますが、満足できるクロッキーはなかなか描けません。  速写デッサンでも速写水彩でもなく、「一期一絵」のクロッキーにいつもチャレンジしています。  最近は大きな布や板にクロッキーを描き、それをベースにドローイング作品として完成させ、展覧会等に出品することが多くなりました。

M :ペン画、クロッキー及びドローイングに対して、周囲の声はどうですか?
H :ペン画は、「かわいい、ファンタスティックとか、あと細かい絵」とも、言われます。  どうも女性の方々に特に好かれるようです。  また、クロッキーやドローイング作品は絵画関係の方々に興味をもっていただける傾向があるようです。  確かにペン画とクロッキー及びドローイング作品の画風が真逆みたいなので、「こちらは好きだけど、こちらにはあまり興味がない」と、言われるのは仕方ないのですが、作者としては両方が自分なのです(笑)。

服部憲明さん

M :最近、参加した展覧会で印象的だったことがあれば教えてください。
H :直近では韓国・アンサン市で国際ヌードドローイング・アートフェアがうれしい印象として残っています。  まず、7月から8月に韓国の著名作家を軸に約50名の大作招待展、引き続き約300名の美術展が大々的に開催され、その両方に日本からの招待作家として出品できたことです。  出品する大きなクロッキーやドローイング作品制作も大変でしたが、9月のフェアには、所属する「どうとん堀クロッキー研究所」の仲間達16名で訪れ、韓国側の作家やスタッフ達と楽しい時間を過ごすことができました。

M :これから先も、これまでの作品制作を継続して行くのですか?  また、展覧会の予定がありましたら、教えてください。
H :少しずつ絵は変わってゆくかもしれませんが、いまは、ペン画とクロッキーを軸に制作を続けていこうと思っています。  ただ、ライブペインティングや半具象等々、いろいろ試してみたいとは思っています。  今年の出品予定は11月半ばから12月にかけて次の通りラッシュになってしまいました(笑)。  ご都合がよろしければ、ぜひ会場にお越しください。

M :今日はありがとうございました。

 
服部憲明さん銀座ミーツギャラリーで
 

◇服部憲明さんの11月〜12月展示予定

サンクスギビング展
11月21日〜26日/銀座ミーツギャラリー ペン画を出品
アートクリスマス
11月29日〜12月23日/大阪堂島・カーサ・ラ・パボーニ ペン画を出品
ALL THE NUDE展
11月29日〜12月4日/大阪谷町9丁目・ソーホーアートギャラリー
クロッキー&ドローイング作品出品
干支展
12月3日〜11日/西宮夙川・ギャラリーSHIMA ペン画を出品
ART∞vol.5
12月12日〜18日/大阪東心斎橋・キャナル長堀 ペン画を出品

(構成・写真 関 幸貴)
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