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アートコンプレックスセンターでの「宮島永太良個展」終了!

 梅雨入り前の5月21日(火)〜5月26日(日)まで、「宮島永太良個展」が東京都新宿区大京町にあるアートコンプレックスセンター(ACT)で開催された。ACTでの個展開催は今回で3年連続。

アートコンプレックスセンター(ACT)

前回も「落ち着く」と好評だった会場内に新旧作を混じえた28作品を展示。いつも明るさが漂う宮島作品だがオークションもあり、今年はさらに楽しげな雰囲気がパワーアップ、より居心地良い空間を演出していた。また7つの新作は、これまでとは一味違う宮島ワールドを表現。中でも写真家Shimbara氏から影響を受け描いた「香り」は、独特の世界観を醸し出し、次へのステップを感じさせる魅力的な小品だった。個展の全日程終了後、宮島に感想を尋ねると、

宮島永太良・ACTにて

「ACT館長からの依頼で急に決まった個展でした。まず来場者に声に耳を傾けると、『今までの作風と違う印象を受けた!』『作品に吸い込まれそう』等の作品評に加えてACTの建物や展示会場のユニークさを皆が笑顔で語ってくれ、全体的に評判は上々でした。また私個人としてもここで個展を開催する楽しみのひとつに同時開催している作家の方々と交流できることがあります。これまではほとんどが若い方でしたが、今回は大御所の方々の個展が多く、その中のおひとりは私も通った美学校の先生である鍋田庸男さんでした。在学中にお目にかかる機会はなかったので初対面でしたが、美学校の縁で楽しく有意義な出会いができました。その鍋田さんのお陰で美学校の若い先生にも私の個展を見ていただけたのも何よりでした。作品的にも、かつてモチーフにした『コーヒーカップ』を改めて描いたのですが、それを見た来場者のひとりが新作にも関わらず『懐かしい!』と声をあげた時には、前作を描いたのが約20年前だったのを思い出し、その方とのお付き合いの長さを自作品で実感しました。あと後日談はあるもののオークションでも2点売れましたし、今回の個展はとにかく勉強になりました」と言って微笑んだ。

作品とパーティ風景

 個展会場によって、展示される作品の印象は随分変わる。また、来年もACTでの「宮島永太良個展」を見たくなったのは、私ひとりではないはずだ。

パーティ参加者有志での記念撮影

第42回「あらたま展」無事終了!

 

第42回「あらたま展」が、新緑が美しい小田原市栄町にある飛鳥画廊で5月16日(水)〜21日(月)まで開催された。

現地を訪れる宮島永太良

「あらたま会」とは、かつて小田原市新玉町(現在の栄町)にあった絵好きの人々が集う喫茶店「かまくら」で結成され、1977年に第1回目の展覧会を行なった絵画グループ。 ジャンルは油彩、水彩、日本画、書、切り絵、コラージュ、立体まで様々。老若男女で構成され、メンバーは小田原、大磯、茅ヶ崎、鎌倉等の神奈川県内だけでなく、東京、長野、大阪まで及び、師弟関係もなく、職業や年齢も色々で自由な雰囲気なグループだ。 今年も持ち味をそのまま表現、明るい雰囲気を醸し出す展示作品は絵画を主に30点を超え、画廊内に心地良い時空間を創出、来場者を喜ばせていた。

「真鶴アート提灯」

今回は第1回からメンバーの清原太郎さんと加藤恭夫さんに木下泰徳さん、篠裕子さん、住谷重光さん、住谷美知江さん、立花佳子さん、長南康子さん、古木節子さん、古屋隆士さん、宮島永太良ら11名が出品、それぞれの個性があたたかい空気感を醸し出していた。

竹林にかかる提灯

 *写真提供:「あらたま会」

2000年から参加している宮島永太良は、新作「特別の日」と「ちょっと待って」2作の間違い探しを展示。ふるさと小田原に微笑ましい初夏の風を届けていた。

夕闇のなかの提灯
 
by Sekikobo
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