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宮島永太良、100号を迎えた「月刊宮島永太良通信」とこれからを語る!

「月刊宮島永太良通信」(「宮島通信」)が今年6月27日で記念すべき100号を迎えることができたのもひとえに皆さまのお陰です。 心より感謝申し上げます。 どうもありがとうございました。

宮島永太良

「宮島通信」初発信から8年以上が経ち、最新号を読んでいると、これまでのことが走馬灯の様に私の中を過ぎります。 第1号は、私の中国・上海美術館でのチャリティー個展開催と同時期の2010年3月下旬、ちゃんとマルタが登場する少し前から始まりました。 そして、翌年10月には私のヨーロッパ初個展がエッフェル塔やセーヌ川から程近いスイスビレッジにある“アートスペースギャラリーパリ”で開催。 その数年後には横浜でロコ・サトシさんらと出会い、アートグループArtQ(旧アラメ会)に参加、色々な方々と知り合い「宮島通信」と同時進行で私の世界も徐々に広がっていると思います。

中国・上海美術館でのチャリティー個展

加えて、それらの情報を「宮島通信」で発信をし、皆と共有できることの有効性も実感しました。 また、FriendsやTalkに登場していただいた多くの方にも喜んでいただくことができ、今も交友関係が続いていることが嬉しく、この8年4ヶ月間構築してきた世界が揺るぎないものになった気がします。 そして、次に目指すのは200号ですが、それが達成されるのは2026年。 その頃になると世の中もかなり変化し、私も日本の将来はどうなるのか、大いに気になります。

最近、近未来の書物も多く出版されていますが、8年後の日本は少子高齢化が進み、AI(人工知能)がどんどん発達しているだろうと言われています。 その状況下、アートに関わって私は無視できず、自分自身の方向性を考えると、アートによる社会貢献に取り組んでいるはずです。

ヨーロッパ初個展

実は、100号を更新した同じ日6月27日に私が理事長を務める財団法人「健康とアートを結ぶ会」を設立できたのは、願っても無いことでした。 財団の目的等、詳しい発表は8月以降になりますが、設立主旨は、「世の中のためにアートがどれだけ貢献できるか!」です。 つまり、少子高齢化の近未来社会では、AIが進化することで、社会の8割ぐらいの仕事が人の手を離れるという予測もあります。 それを悲観的にみるか、そうではなくAIに単純作業をしてもらうことによって、それまでアートに縁のなかった人たちに新たな機会が生まれる可能性もあり、端的に言えば、アーティストが増えるのではないかと私は思うのです。 そうなれば、先んじてアートに取り組んでいる我々に新たな指針も求められる状況が生まれ、違う役割を担うことも考えられるので、「宮島通信」では、それを見つめながら未来を目指せば良いのではないのでしょうか。

マルタ

また、「宮島通信」とほぼ同じ頃、マルタが誕生したお陰で、私も子どもたちの相手、福祉の現場にも行くようになり、関係なかったよう方々とも縁ができました。 それは世の中との接点が増えたと言えます。 だから、アートとマルタで全体の充実に繋がっていけば良いと思うし、全世界に繋がっていけばなおさら嬉しい。 自分としては、アートをベースにマルタがいて、財団法人による社会貢献ができれば言うことはありません。

アートグループArtQ

とにかく、これからは、アートの可能性に注目して活用できるようになれば良いと思っています。 実はこの考えが芽吹いたのは、上海美術館での個展の頃でした。 あの時は、周囲から「アーティストとしてやりなさい…」と言う感じが伝わって来て先が見えず、人知れず自分自身の未来を模索していたのですが、最近になって、あの頃、知らず知らずのうちに思い描いていたことが、ここにきて現実化してきているようです(笑)。 思わず熱い語りになってしまいましたが、皆様、これからもどうぞよろしくお願い致します!

(構成・写真 関 幸貴)
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