TOPReportage : イベント報告

「令和・異色作家3人展」無事終了

2021年9月21日(火)から26日(日)までの6日間、東京都港区南青山にあるギャラリー サロンドフルールで開催された「令和・異色作家3人展」が無事に終わった。出品者は、週刊文春「淑女の雑誌から」などのイラストでお馴染みの種村国夫さん、英国リバティー社で日本人初のテキスタイルデザイナーとして活躍された忠隅真理子さん、そこに宮島永太良が加わった。

  

3人の作風は全く違い、種村さんは好きな船旅で観た海や港をイメージ、忠隈さんは可愛い天使や「持蓮観音」など愛や幸福をテーマした作品を、それぞれ10数点を展示した。

  

それに間違い探しの「飛翔異空間」、「マルタの冒険 - 光の演奏会 -」など宮島作品10数点が彩りを添えた。

  

作風の違いはあるものの、3人の作品はどれもカラフルなうえに開放的な印象を放ち、加えて外光が入るギャラリーは終始明るい雰囲気を醸し出していた。そのせいで来場者の在廊時間はついつい長くなり、コロナ禍の暗さを忘れさせてくれる素敵な6日間のアートイベントになった。

  

会期終了後、宮島永太良は、
「今回の『令和異色3人展』は、私も縁のある青山という場所で行われました。ご一緒したお二人は私から見たら大先輩で経験も豊富な方々です。種村国夫さんは『週刊文春』に30年以上に人気連載ページを持たれ、メディアにも多く登場。種村さんの旅を題材にした色鮮やかな絵には私も見入ってしまいました。忠隈真理子さんは、ロンドンのリバティー社で日本人初のテキスタイルを担当され、様々な著名人の衣装も手掛けています。タブロー作品には不思議なパワーが秘められていることを、多くのお客様が語っていました。私はというと、過去2回行なった「さがしもの展」に出品した参加型、頭のトレーニング的な展示も試みました。マルタのキャラクターが登場する作品も、他の作品と馴染む形で出品しました。このように、三者三様に違った作風でありながら、展覧会としてはとても良くまとまっていた、という不思議な結果となりました。加えて、今回はお客様も個性豊かな方が多かったように思います」
と微笑みながら語った。


*撮影時のみマスクを外しました。

 
 
 

KSAC ART FESTA 2021 終了!

  

直木賞作家・志茂田景樹さんを中心に精力的な活動を続けているKSアーティストクラブにフレンズアーティストを加えた37名によるアートの祭典「KSAC ART FESTA 2021」が中目黒にあるMDP GALLERYで9月24日(金)から10月9日(土)まで開催され、無事に会期を終えた。

  

会場には絵画、写真、ガラス作品等が展示。期間中の10月1日には、コロナの緊急事態宣言も終わるのと同時に空模様にも恵まれ、ギャラリーを訪れる人も増えたとか。また会場では志茂田景樹さん特製トランプも販売され、来場者の注目を集めた。

  

そして、会期の後半10月5日(火)から9日(土)まで、同じビルの地下1階にある中目黒スペースMでは、KSアーティストクラブのメンバーIZMINの個展「原点に帰る」も開催され、こちらも好評を博した。

  
 
 
 

住谷重光 住谷美知江 2人展 - 時の庭 -

  

2021年10月2日(土)から14日(木)まで、JR石川町駅に程近いのATELIER-Kで神奈川県大磯町在住し、海や自然など心和らぐテーマを長年描き、制作し続けている住谷重光 美知江 ご夫妻による初の2人展が開催された。

  

軟かい秋の光が降り注ぐ平日午後、ATELIER-Kを訪ねるために階段を上がると、まず目に飛び込んできたのは、重光さん大きなモノクロ作品「ウォーターウォール」。中に入ると、右側には、シナベニアにジェッソで制作された美知江さんの全て新作の立体作品24点、反対側には重光さんの力強い抽象作品「エナジースーン」「光のフォルム」など10数点が展示され、来場者を歓待していた。

  

会場にいた美知江さんは、
「まず、会期が緊急事態宣言明けで予想以上に来場者が多かったのは何よりでした。そして、今回は自然の流れに直接触れ、時間、空間、物質がひとつの流れであることを実感しつつ、色々な所で出会った色やカタチ、それらを記憶のポケットに詰め込み、自身のタイミングで、それを取り出して絵画や立体作品として展示しました。また、時間は未来から過去に向かって流れることがあるように、今という瞬間が結晶している状態を『時の庭』と呼んでみました」と微笑みながら語った。

  

加えて、ふたりは会期直前まで打ち合わせもせず、お互いの作品もキチンと見ずに搬入したが、ギャラリーでは、そんな経緯を感じさせずバランスの良い展示がされていた。これが結婚25年を迎えたご夫妻の証なのかもしれない。

 
 
 

ミーツギャラリー 常設展「積み重ねの絵画達」第1期

2021年10月6日(水)から15日(金)まで、ミーツギャラリー 常設展「積み重ねの絵画達」第1期が開催された。

  

今回展示されたのは、靉嘔さんの「TiTs-V」、アンドレ・ブーリエさんの「港の桟橋」、田村能里子さんの「風に咲く」、加藤力之輔さんの「カナリア島にて」など、ベテランから中堅若手作家の手によるミーツギャラリーの所蔵作品23点。

  

数点の写真を含めた展示作品は抽象から具象まで画風も全て異なっていたが、それを感じさせない穏やかな空気がギャラリー内には流れていて、第2期を観る楽しみがより増した。

 
 
 
by Sekikobo
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