Story : 詩と作品
連載33回 はぐれ行く…
浮雲
雲は生き物ではない。
しかし
雲は生きている。
生き物としての我々から見れば、
その寄る辺の無さ、
はぐれ行く姿は
悲しくさえ思うときがある。
しかしそれは雲の「生」の姿である。
そしてまたさらなる「生」を、
この青い惑星に与えてくれている。
「浮雲」
宮島永太良