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Friendsには、ジャンルを問わず宮島永太良の友人知人が登場!
毎回、親しい視線と言葉で宮島の実像に迫ります。


◎ 関西イタリア語文化センターの坂口久代さんが
今月は、イタリアと宮島永太良について語ります。
 
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坂口久代さん
 

◎坂口久代(さかぐちひさよ)さんプロフィール

坂口久代さんspace
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札幌生まれ、大阪育ち。
11月15日生まれ、
蠍座、O型(坂本龍馬と同じ誕生日)。
5人兄弟の末っ子。
帝塚山学院短期大学文学部英米学科卒業。

現在、関西イタリア語文化センター代表
日本文化伝統産業近代化促進協議会副会長
社団法人アジア協会アジア友の会理事
 

坂口久代さんへのインタビュー Q&A

 
坂口久代さん

編集部(以下Q):
続けて、イタリアとの出会いのお話を…

坂口久代さん(以下A):
私共のイタリアンレストランが丘の上にあり、眼下の眺めを当時の在大阪イタリア総領事夫妻がとても気に入ってくださったのが、ご縁です。  そこから、自然にイタリアとの距離がどんどん縮まって行き、1998年、淀屋橋に関西イタリア語文化センターを開設。  そして、2001年に全国展開されたイベント『日本におけるイタリア年』では、インテックス大阪の会場にブースをひとつ設置。  イタリア・日本両国交流のお手伝いをさせていただき、成功裡に終えることができました。

Q:イタリアの方々とのエピソードを…
A:イタリア人気質は、他の地方よりラテンぽい大阪の方が理解しやすいと思いますが、個性豊かな人たちが多く、慣れるまで色々ありました。

真実の口
真実の口の前で

Q:色々?
A:例えば、最初の頃にイタリア人講師とミーティングをすると、全員が一斉に話し出し、なかなかまとまりが付きませんでした。  それは困るので、以後、個別で会う様に心掛けました。  でも、どの国の人でも相互理解があれば、関係はスムーズになるはず。  だから、14年目を迎えたイタリア語文化センターには、開設時からの講師・メンバーがいますよ(笑)。

本棚

Q:イタリア本国はいかがですか?
A:かつて仕事でも訪れましたが、それよりも今の様に密な関係になると、違う視点から見えてくるものがあります。  現在のイタリアは、元々小国家の集合体。  だから、地方ごとに独自の歴史・文化・生活があり、そこに誇りを持っています。  しかし、多くの人々は、自分たちの価値観に固執するのではなく、他を受け入れる寛容さもあり、それが国を大事に思うことにも繋がって、歴史的なモノを大切に守っていると思いますね。

Q:具体例を教えてください。
A:料理や食で言えば、トマトソース等『母親/マンマの味』を大事にするのは有名なお話。  加えて、イタリアのレストランへ行き、年配のウェーターさんにカタコトで一言話すと、10倍ぐらいの言葉が返って来ます。  これは、悪気も言語も関係なく、自分の仕事に対する誇りから生じる行為で、お店や地元をアピールする一種のおもてなしと考えて良いのかもしれません。  騒々しいかもしれませんが、そうした日常的な出来事からも何かしらイタリア独特の誇りが垣間見えます。

サン・ピエトロ大聖堂

Q:イタリアを含めた海外経験から何を感じましたか?
A:歴史あるヨーロッパの素晴らしさと同時に『日出ずる国/日本』の奥深さを再認識でき、日本人であることの喜びを感じました。  また、相互理解の必要性を強く感じ、日本をより良く理解していただくために『日本文化伝統産業近代化促進協議会』活動の一環として、伝統を継承しつつ成長を遂げる日本文化を海外へ紹介しています。

Q:どのような活動を?
A:これまでも国内外で色々行って来ましたが、今年は、11月中旬にフィレンツェにある世界最古のオペラハウス/ベルゴーラ劇場とノヴァラのコッチャ劇場において、『神楽』の画期的な公演を行います。  どのような舞台になるのか、今から大変楽しみです。

坂口久代さん

Q:活躍の舞台が、ひとつだけにとどまらない坂口さんのお話を伺っていると、充実した日々が感じられます。
A:私は自然の流れで無理なくやっていることなので、苦労と感じたことはありません。  それに、私ひとりの力ではなく、これまで一緒にやって来たスタッフ、友人知人、そして見守ってくれる家族のお陰です。  皆様に感謝しつつ、これからも共にしっかり歩んで行きたいですね。

Q:その坂口さんが、宮島永太良さんに初めてお会いしたのは?
A:昨年、2010年に大阪の共通の知人を介してお会いしましたが、本人よりも先に、昨年開催された上海個展の図録で作品を拝見。  直後、その図録をイタリアまで持って行き、現地のアート関係の知り合いに見せたところ大好評を博しました。

坂口久代さん

Q:ご自身、宮島作品の印象はいかがでしたか?
A:初めて明るい太陽の絵を見て『イヤー、可愛い!』って、声を上げたのを覚えています。  とても印象的でした。  単純かもしれませんが、私は、どんな高価でも暗い絵はパスしたい(笑)。  だから、明るくエネルギーが満ち溢れている宮島作品とは合いました。  自分の中にあり、見失ってしまいがちな残り少ないピュアの部分を刺激されたのかもしれません。  その後、宮島さんとは昨年の9月頃に関西イタリア語文化センターで初めて、お会いしました。

Q:初対面の印象は?
A:宮島さんの穏やかな表情と作品の持つエネルギーの間のギャップ、キャンバスに向かう姿にズレを感じましたが、本当に心を写して描いていることも分かり、より興味が増しました。  それで、心温まり大切な感性を刺激する宮島作品を幼稚園や学校に通う子どもたちをはじめ、多くの方々に見てもらいたいと思う様になりました。  それで、宮島さんからいただいたDVD『妙な絵物語』は、すぐに関西イタリア語文化センターの玄関付近で流しました。

宮島と坂口久代さん

Q:最後に将来の宮島永太良さんに望むことを教えてください。
A:今のまま、ピュアさを失わず、明るくエネルギーのあるご自分の世界を作り続けていただけたら、言うことはありません。  今年はパリ、そして来年はイタリアで個展を開催して頂きたいですね!  いつもまでも応援しています♪

今日はありがとうございました。

by Sekikobo
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