TOPReportage : イベント報告

KSAC Valentine Art Festa 2021、無事終了!

  

2021年1月30日(土)から2月14日(日)まで催された「KSAC Valentine Art Festa 2021」。KSACは作家の志茂田景樹さんを中心としたアートグループ。会場となったホテルグランドニッコー東京台場・GALLERY21を宮島永太良とともに廻った。今回25名の作品が展示されたGALLERY21は吹き抜けを中心としたドーナツ型のギャラリーで、広々とした空間の中に色とりどりの作品が飾られていて自然と心が躍る。時折会場に響く、ピアノの生演奏も心地よい。

  

コンサート『生きる』に向けて描かれてきた『みんなの演奏会』も切れ目の第10回でテーマを変え、第11回からは『光の演奏会』に。そのシリーズから「光の演奏会〜SKY FLOWER編」と「光の演奏会〜OVER SKY編」を出品。加えて「OVER SKY編」から派生した3点の小品「光のスクエア」も、まばゆい光を感じさせる作品だ。今回出展した感想を聞くと、

  

「会場の形が面白くてなんだかテーマパークみたいですね。コロナ禍ではありますが、お台場だからいろいろな人に見てもらえる機会もあるかと。展示は動物がモチーフだったりと、癒されるようなやさしい作品が多い印象でした。また具象抽象を問わず、ビジュアル的な魅力を感じる作品もたくさんあってとても刺激になりました」と会場を廻りながら、数多くの作品に目を向けた。

  

「光をいかにもっと描けるか、というのがいまの課題で。以前やったことがありますが、例えば鏡など光るもの貼れば早いのですが、またそれをやっても、と…(笑)。もっと絵の具で光を表せればと考えています」と他のメンバーの作品を楽しみながら、自作への意気込みを語った。宮島は次回のKSACへの出展も決まっている。「光」をテーマとした今後の作品展開も大いに楽しみだ。

 

「清原太郎個展」盛況のうちに幕を閉じる

  

1977年から小田原をベースに活動を続けているアートグループ「あらたま会」を主宰し、今年で95歳になる清原太郎さんの初個展が、2021年1月27日(水)から2月1日(月)まで、小田原市中里のダイナシティウェスト4階にあるギャラリーNEW新九郎で開催され、無事に会期を終えた。

  

この初個展は、清原夫人に加えて「あらたま会」の仲間である加藤恭夫さん、木下泰徳さん、住谷重光さんらを主に仲間全員の力によって実現した。

  

会期中、ギャラリー内には0号の「弁天さま」から60号変形の「蛇おどり」まで、お祭りの絵を中心に1970年代から2010年代までに描かれた作品35点が展示され来場者を歓待した。初日1月27日(水)15時頃には清原さんご本人も来場し自作品それぞれとゆっくり対面、まるで絵と共に過去を慈しむように1時間以上在廊、その間はなんとも言えない素敵な空気がギャラリー内を包んだ。

  

会場にいた宮島永太良は、
「半生をかけて『祭り』という一つのテーマを追い続け描いてきた清原太郎さんは、私にとっては憧れの存在です。清原さんの絵に向けての変わらぬ情熱から、常々、強く心地良い刺激を受けています。また一緒に作品展示できる日が待ち遠しいです」と言って微笑んだ。
早春の小田原、飛鳥画廊での「あらたま展」が待たれる。

 
 
by Sekikobo
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