TOPTalk : 対談

住谷重光さんが「暮らしにアート」と健康法を語った!

 
 

◇プロフィール

◇住谷重光(すみたにしげみつ)さんプロフィール
画家
1950年7月兵庫県神戸市生まれ
1977年3月国立東京芸術大学油画卒業
湘の会主宰
おだわらカルチャーセンター講師
あらたま会会員
「健康とアートを結ぶ会」協力作家
奥様の美知江さんも協力作家
神奈川県大磯町在住

☆大磯、松原越しに冬の海が見える住谷家の暖かいリビングで…

月刊宮島永太良通信編集部(以下M):2024年になってすぐ小田原にあるクリニックに展示されている住谷ご夫妻の作品を入れ替えると聞いたのですが、それについてお話しください。よろしくお願いします。

住谷重光さん(以下S):こちらこそよろしくお願いします。展示替え、実は明日1月11日(木)の予定です。

M:どちらのクリニックですか?

S:小田原のダイナシティ近くにある福井内科消化器科クリニックです。その話題の前に、僕たち夫婦は以前から「暮らしにアート」をテーマにして作品制作や発表をしていることをご理解いただければと思います。なので、現在、クリニックだけでなく湯河原のフレンチレストラン「カランク」や三重の「志摩観光ホテル ベイスイート」でも住谷作品をご覧いただけます。

 

M:「暮らしにアート」をテーマした住谷ご夫妻の作品展示は医療施設だけに限ったことではないと言うことですね。

S:はい、だからこそ考えが近い宮島永太良さんの「健康とアートを結ぶ会」の活動には心から賛同し、夫婦で協力させていただいています。加えて、福井内科消化器科クリニックでの作品展示もその活動の一環として捉えていただければ嬉しいです。

M:諸々、了解しました。では、福井内科消化器科クリニックについてお聞かせください。ご夫妻の作品はいつごろから展示されているのですか?

S:20数年前に私たち夫婦が住んでいた小田原の同じマンションで福井光治郎医師がクリニックを営んでいてのが、ご縁で展示が始まりました。本当に出会いに感謝です。最初の展示作品は2点でした。

M:作品展示に関しては福井先生から依頼があったのですか?

S:そんなに堅苦しい関係ではありません。福井ご夫妻はとてもアートに理解があり、私たち夫婦と年齢が近いこともあって生活のリズムや意見が合い、日常的なお付き合いから自然の流れで展示が始まったと言えます。だから、原則として経済的な動きはありません。

 

M:2点だった作品展示が、現在の様に30点近くになったのはいつ頃からですか?

S:場所を代え、20年前ぐらいに現在の素敵なクリニックができたのです。そこは採光が美しくオシャレな感じで病院らしくなく、壁には最初からピクチャーレールも設置されていました。これは私たちの作品展示を考えてのことでしょうが、有り難くて嬉しかったです。それから3〜4年に1度ぐらいの割合で作品の一部を入れ替えています。

M:病院関係者、来院者の評判はいかがですか?

S:小田原は、ほぼ地元なので知り合いもいます。その方たちからは笑顔で「先生の絵を福井クリニックで観ましたよ」と言われると、少し照れますが、やはり絵が身近な話題にもなるので良いですね。あと患者さんだけでなく、看護師さんや医療スタッフから「住谷作品があると気持ちが楽しく、豊かになる」との声もあり、命に携わる仕事をしている方々の癒しの助けに少しでもなれることを気付かされ、僕自身も貴重な体験を積むことができました。

M:どのような絵を展示されていますか?

S:観るための空間であるギャラリーではどんな作品を展示しても大丈夫ですが、クリニックではそうはいきません。空間が生きる様にして、かつての展示作品は風景や花などの具象もありましたが、今はその場の空気感を演出しやすい抽象が多いですね。でも、僕の場合は抽象でも具象から始まっているし、僕自身も楽しく描いているので、さり気なく絵を観た方々の心が和んでもらえればと良いと思っています(笑)。

 

M:明日はどれくらい作品を入れ替えるのですか?

S:今回も15〜16点入れ替えるつもりです。

M:ここで話題を住谷さんご自身の健康について伺います。体調はいかがですか?

S:医者嫌いなので、ほとんど病院へ行ったことはありませんでしたが、数年前に体調が悪くなった時、妻の強い言葉に押されて約50年ぶりに診察してもらいました。

M:結果は?

S:血液検査をしてもらいましたが、特に悪いところはなくて、ただ塩分が少ないと言われました。嫌いだけど、本当に悪くなったら病院に行きますが、自分で治せるうちは自分でやって行くつもりです。

 

では、住谷さん独自の健康法ってありますか?

S:例えばですが、風邪には梅干しです。そして体調が悪くなったら、夜、徒歩10分ぐらいの所にある海水浴場の先の砂浜を裸足で歩きます。そうすると一旦熱は出ますが、一定の時間を過ぎると体調は良くなります。これは季節に関係ありません。冬でも暖かいですよ。

M:とてもシンプルな健康法ですね。

S:はい、昔から「病は気から」と言います。つまり気の流れを止めないことが重要で、止める要因はストレスです。でも、僕は好きな絵を描いて暮らしているのでストレスはありません。だから、アートで健康に暮らしていると思います(笑)。

M:今日はありがとうございました。いつか福井内科消化器科クリニックでの作品展示を拝見したく思います。よろしくお願いします。

終わり 

 

(取材日2024/01/10 撮影・構成 関 幸貴)

 
 
 
 
Copyright © 2010- Eitaroh Miyajima. All Rights Reserved.