Eitaroh Miyajima

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Story : 詩と作品

LOOK FOR THE STAR �W

「青い鳥のやつ、まだ眠ってるかな？」
ゴールを目前に、そんなことさえ考える余裕を持っていた赤い鳥。
そしてついに、目的の星へと到達した。
さまざまな苦難を乗り越えての勝利だけに、
この嬉しさは喩えようのないものであった。
「早く青い鳥を驚かせてやろう」
そう思って待ち続ける赤い鳥。
しかし待っても待っても、青い鳥の姿は見えない。

その時、天からの聞き覚えのある声がした。
「おめでとう！君は自分の力で、
この目的の星までの飛行を勝ち取ったんだ」
ゴール直前に赤い鳥を激励した、あの声だ。
この星の守護神であった。

「ありがとうございます。でも、
僕と一緒に競争していた青い鳥がなかなか姿を見せず、
心配なんです」
「君の体の色を見てみなさい」
青だった！　赤い鳥は今、青い鳥と化していた。
「君はこの星の平和の使いとしてやって来ることが
すでに決まっていたのだ。
しかし、君はなかなか来ようとしなかった。
そこで、未来の君自身が、いても立ってもいられず、
ここに連れて来たんだ」
「そうだったんですか！？あの青い鳥は、未来の僕自身だったんですね！」
「この星は今、まだ一部で争いが絶えないが、
君が来たことによってやがて平和を迎えるだろう」

赤い鳥から変身した青い鳥は、以後こうして
守護神のもと、この星の平和の使いとして身を捧げた。
この平和を願う星がどこだったのか、
それは誰にも知られていない。