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あるべるとさんとの対談!  後編

 

あるべるとさんと宮島永太良
 

◎Jonans Arberto(あるべると じょなんず)さんプロフィール

「あるべると」は、横浜野毛の怪しい店で名付けられた通称。

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1963年4月14日北海道札幌生まれ、牡羊座、B型。
京都の専門学校を中退。
自己分析は、「ワガママなB型」。
人生の師は、明石家さんまさん。
2015年晩夏から初冬まで、
108日間世界各地を巡るピースボートに乗船。
Art Qメンバー。


Facebook:
https://www.facebook.com/jonanz.arbert?fref=ts ►

 
 

あるべるとさんが、再びピースボート世界一周旅行のエピソードを語ります!

宮島永太良(以後 Q):
後半最初の質問です。  どうして世界一周旅行の相棒にマルタを選んでくれたのですか?
あるべるとさん(以後 A):
旅程を見ていたら、ピースボート寄港先の何ヶ所かで現地の方々とのふれあいプログラムが組まれていたので、マルタが一緒なら出会う子どもたちと笑顔を交わせるからと思ったからです。

マルタ

Q :確かに、現地で撮った写真を見るとマルタも良い顔で写っていますね。  世界の子どもたちがこうしたキャラクターを受け入れてくれたのは嬉しいです。  作者の私自身もマルタを人とのコミュニケーション時に使うことがありますが、特に子どもには有効です(笑)。
A :色もブルーのマルタとムーちゃんのピンクの組み合わせも良かったと思います。  ただ、驚いたことにトルコの農村やメキシコ / マヤの子どもたちは、ヌイグルミそのものが初めてだったので、最初にマルタを見た時は不思議そうな表情を浮かべていました。  マヤではアメリカのTVアニメを見ているのにね。

Q :私が行ったことのない国のお話ばかりで、興味津々。  本当に世界は広く、知らない現実が多々あるのですね。  ところで旅行中のお天気はいかがでした?
A :帰港前日だけ雨でしたが、横浜港に帰り着いた時に見た富士山は美しかった。  そんな感じで航海中はお天気には恵まれ、私はほぼTシャツと短パンで船にいられたから楽でした。  ただ、中東は暑く、2度目に赤道を越える時はペルー海流の影響で寒かった。  エルニーニョの影響があったかもしれませんが、美味しい魚が漁れる寒流だからですね。  赤道付近が暑いとは限りません。

マルタ

Q :体調はいかがでした?
A :疲れが出たのか後半に一度だけ体調を崩しましたが、その前に喉が悪くなった方が寄港先で健康管理用に蜂蜜を購入していたのを見て、私も真似をしていたので基本的には大丈夫でした。

Q :旅での印象的な出来事は?
A :大西洋上の虹も見たし、印象は残り過ぎ(笑)。  あえて言えば、船では多くの方との出会いと別れがありました。  中でもドバイで下船したコソボYMCAのピリオン君とグレラちゃんの話は衝撃でした。  コソボ紛争が起こった時、彼らは3歳。  ピリオン君一家はコソボで隠れて暮らし、多い時には家には約50人もいたとか。  グレラちゃんの家族はバラバラでコソボを離れ、本人は祖母とアルメニアに逃げ、紛争終了後やっとコソボに戻り家族みんなで暮らせたそうです。  そうした過酷な体験からか、彼らは福祉関係の仕事につきたいと言っていました。  現実的にはコソボ独立がまだ認められていないため、シンガポールやインドでは上陸許可がおりませんでしたが、私は一緒に遊ぶことができ、手ぬぐいとマルタを渡せました。  あと文句なく楽しかったのは、世界的歌手「ピーターポール&マリー」のピーター・ヤーローさんと、ウクレレ片手に「平和の歌」で共演できたことは良い思い出です。  しかし、これだけではありません。  まだまだあります。

あるべるとさん

Q :寄港地ではいかがでしたか?
A :最初の寄港地セブ、モンバイのターメリックの香り、砂の街ドバイ、ハエやトンボが飛んでいたスエズ運河、アコーディオンを弾いていたアルフレッドと笑顔で過ごした美しすぎるサントリーニ島、予想外の寒さで迷子になったヴェネティア、アートの街マルセイユ、内外観とも素晴らしかったバルセロナのサグラダファミリア…、寄港地の思い出話もきりがありません。

Q :では、住みたいなと思った所はありますか?
A :いっぱいあります。  一つあげるとしたら、あまり期待していなかったアドリア海に面したモンテネグロにある世界遺産認定の街コトルかな。  そこではどの屋根も暖かいオレンジ色が素敵でした。  そして、周囲の海は思わず引き込まれそうなくらい美しい緑色で澄みきっていて、見たことのない素晴らしい光景で、ちょっと住みたくなったかな。

あるべるとさんと宮島永太良

Q :コトルのお話だけでも魅惑的ですが、あるべるとさんにとって最も良かった訪問先は何処ですか?
A :帰国して数ヶ月経ちますが、108日間の体験があまりにも強烈だったので、まだその答えは出せずにいます。  これからの自分にとって大きな課題です。

Q :視点を変えれば羨ましい状況ですね。  では将来の旅の構想は?
A :何時か判りませんが、今回の旅で出会いマルタ等を渡した子どもたちと、もう一度会いたい。  彼らは日本へは来られないと思うので、こちらから出向きたいと思います。  その時は、マルタの生みの親である宮島さんにも同行して欲しいです。  それが、現在の夢かな。

Q :子どもたちの連絡先は知っていますか?
A :いいえ、でも旅先で探すのも楽しく有意義な経験になると思います。  
是非、ご一緒しましょう!

宮島永太良

・「夢の旅」前向きに検討させていただきます。 今日はありがとうございました。

おわり

(写真・文 関 幸貴) *旅の写真は除く
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