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あるべるとさんとの対談!  前編

 

あるべるとさんと宮島永太良
 

◎Jonans Arberto(あるべると じょなんず)さんプロフィール

「あるべると」は、横浜野毛の怪しい店で名付けられた通称。

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あるべるとさんspace
1963年4月14日北海道札幌生まれ、牡羊座、B型。
京都の専門学校を中退。
自己分析は、「ワガママなB型」。
人生の師は、明石家さんまさん。
2015年晩夏から初冬まで、
108日間世界各地を巡るピースボートに乗船。
Art Qメンバー。


Facebook:
https://www.facebook.com/jonanz.arbert?fref=ts ►

 
 

ArtQ展Uluru会場であるべるとさんに
宮島永太良が昨年のピースボートの旅について問いかけました!

宮島永太良(以後 Q):
今日は運良くマルタを作品にした二人がグループ展の当番日。  良いタイミングなので、昨年、あるべるとさんが体験したピースボートの世界一周旅行についてお聞かせください。  また、その際はマルタも同行させていただきありがとうございました。  生みの親として心より感謝しています。
あるべるとさん(以後 A):
いいえ、こちらこそ良き旅の相棒マルタに恵まれ何よりでした。

あるべるとさんとマルタ

Q :では最初の質問です。  何故ピースボートに乗ろうと思ったのですか?
A :早期退職の機会をいただき、そのまま仕事を続けても良かったのですが、長年続けた仕事を辞めることに決め、時間ができたので、何かしたいと考えていたら、いつも飲みに行く野毛の居酒屋すきずきの大将に「あべちゃん、世界を見て来いや!」と言われ、最初は飲み友達の写真家の関幸貴さんがよく行っているニューカレドニアへ行き、マラソンでもして来ようかなと漠然と考えていたのですが、インターネットで色々調べていたら、船で世界を巡るピースボートの説明会が開港記念会館で直近にあることが判明。  それに出席したら、自分が行きたかった世界各地に寄港するのが判ったし、乗るのが88回目のクルーズで、旅程は108日、共に末尾の数字が8、末広がりで縁起が良いと思ったので旅立ちを決めました(笑)。

あるべるとさん

Q :大将の一言だったのですか、それは驚き。  あるべるとさんがピースボートに乗ると決めた後、すきずきに行ったら、「船で世界一周とは、あべちゃんは偉い!」とすすめた当の本人が熱く言っていたので、私にとってはまさかの事実です。
A :宮島さんと大将の間で、そんな会話もあったのですね。 全く知りませんでした。  それで旅に出る前、ピースボートから支援物資を数ヶ国に届けるプログラムのお知らせがあったので、アラメ会の仲間をはじめ友人知人に声掛けをしたら物資も集まり、加えて宮島さんからは数種類のマルタグッズをいただき、本当にありがたかったです。

Q :支援物資は何ですか?  具体的に教えてください。
A :地域で違いますが、ノート、鉛筆等文房具、楽器、子ども用衣料等ですね。  ピースボートでは航海毎に支援をしているようです。

マルタ

Q :そうした手に入りやすい物だったら、ウチだけでなく他でもあると思うので、機会があれば、私もまた是非協力をしたいです。
A :嬉しい言葉をありがとうございます。  日本では粗品でいただくノートが、ある地域に行けば大変貴重な存在になることを、この旅で実感しました。  世界は本当に広いです。

Q :貴重な経験ですね。  ところでどんな船で旅をしたのですか?
A :1981年にデンマークで建造されたオーシャンドリーム号で、船内には多数のホールやラウンジを備え、デッキスペースには3つのプール、2つのジャグジーもありゆったりとしていました。  ホームページによれば、・総トン数 35,265トン ・全長 205メートル ・全幅 26.5メートル ・喫水 7.5メートル ・乗客定員 1422人 の本格外航客船です。

Q :旅程は?
A :2015年8月21日に横浜を出港して太平洋を南下、訪れた国はフィリピンから始まり中東、ヨーロッパ、南米各国、最後のサモアまで20ヶ国、その間23の港に寄り、12月6日に横浜へ帰港。  展示したマルタにも書きましたが、移動距離は57,399kmでした。

あるべるとさんと宮島永太良

Q :船での基本的な生活はどうでしたか?
A :毎食、美味しい料理が用意されていたので、まず食事の心配はなかったし、居酒屋やバーもありました。  また、私はウクレレ片手に船内を散策していることが楽しかったので、寝に帰るだけでしたが、部屋には二段ベッドが二つ置かれ、そこにおじさんが4人、気楽な環境でした。  船では人としてのルールを守ることができれば、これといった規則はないので食事以外はベッドから出ずに好きなだけ寝ている人、誰もいない大型客船が好きで各国の寄港地についてもほとんど下船しない人等ユニークな同船者もいました。  まぁ、800人以上が乗船、150以上の国籍の人々が交錯、他では絶対に見られないゴッタ煮的な一つの社会を形成していたと思います。

Q :旅程を考えると、船内で過ごす時間が最も長いと思いますが、航海中はどう過ごしていましたか?
A :朝から晩まで常に面白おかしく過ごしていました。  ハチマキしたマルタも参加した「運動会」、芸達者が揃った「スター誕生」、皆で組体操までした「ポリネシアンナイト」等の全体で楽しむ大イベントから、日々行われる小イベントまでエンターテイメントを楽しんでいましたし、乗船客の自主企画にも噛むことがあったので時間を持て余すことはありませんでした。  興味のある方は、私のfacebookを見ていただければ、その様子が少しだけ判ると思います。

あるべるとさん

Q :船で印象的だったことは?
A :驚かされたのは船内で細かい時差調整をするので、日の出時刻はかなり変ったこと。  またそのせいで11月21日は1時間しかなくて誕生日の人はかわいそうでしたが、それも今になれば良い思い出です。  7つの海と5つの海峡を渡りましたが、青のグラデーションが微妙に違う海の色は実感できました。  その光景は今も蘇ってきます。

・船旅のお話、何を聞いても素敵なシーンが想像されますね。

次号に続く

(文・写真 関 幸貴) *旅の写真は除く
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