Story : 詩と作品
連載第24回 異空間が…
今日、ちょっと違う場所に目をやると・・・
いつも通る同じ道、そして
いつも同じ所ばかり見ていた。
でも今日、ちょっと違う場所に目をやると・・・
そこには全く異質な空間があった。
あたり前と思っていたいつもの場所までもが、
がらりと変わって見えてきた。
もしかしたら、ここは自分の
生涯の宝の地となるかもしれない。
そんな予感がして時は経った。
あの時は「異空間」と映った場所も、
今では心の拠り所。
あの時ふと違う場所を見なかったら、
今はどうしていただろうか。
予期せず飛び込む新鮮な体験。
そしてそれにより得られる新たな心の故郷。
そしてまた現れる新鮮な体験。
この繰り返しは、自然に人を
永遠の境地に導いてゆくのだった。
「ふと見た異空間」
宮島永太良