TOPTalk : 対談

スペシャルインタビュー 2014年を振り返る!

 

宮島永太良さんが、2014年印象に残ったイベントについて語った♪

宮島通信編集部(以下 Q):
2014年、宮島さんは新宿「J」での個展、厚木「なよたけ」で小高嘉照さんとの二人展、ふたつのイベントでスタートしました。  今回は、この1年を振り返り、印象に残ったことをお聞かせください。

宮島

宮島永太良さん(以下 A):
2013年12月に新作絵本「マルタのぼうけん〜あおいしずくのひみつ〜」が出たので、それを記念して「J」で個展開催。  マルタをジャズのイメージに合わせた作品を展示しました。  作品制作の最初は、子どもの世界のマルタと大人の世界であるジャズが合うかどうか心配でしたが、進めて行くと想像より良い感じで仕上がりました。  あと、「J」の取締役をしているタモリさんが、「笑っていいとも」をやめるまで3ヶ月の時だったので、それの記念碑的作品も制作、展示できたのは良かったですね。

小高さんと宮島

Q :「なよたけ」はいかがでしたか?
A :やはり、「J」同様出版記念の意味も含めて行い、内容的には絵本に掲載された作品にコンテンポラリー的要素が含まれていると思っていたので、それが、どの自作品からマルタにつながっているのかを熟考、選んだ抽象作品を展示。  こちらも小高さんの陶芸作品とも融合、良い雰囲気を醸し出せたと思います。  それから、以前も小高さんの陶芸作品に絵付けをさせていただきましたが、近いうちにまた試みたいと考えています。

花見展

Q :次は、3月のアートラボ・トーキョーの「花見展」ですが?
A :今の場所とは違いますが、かつてアートラボ・トーキョーで個展「浜松のうなぎ展」を開催しました。  内容的には、人が見てどう思うかは分かりませんが、私としてはシュールで悪夢的な作品を選び展示。  いつか、その流れを継承した個展を行いたいと考えていたので、その思いを込めて「花見展」に参加。  1番、悪夢的イメージに近い「やめ太」を主人公にした2作品を展示しました。

Q :「花見展」に参加していかがでしたか?
A :桜の木そのものを出している人もいました。  また、画廊の特徴でエロス的表現を含んだ作品もあり、どこか暗い雰囲気も漂っていましたが、それは、それで良い経験になりました。  実際、ご覧になった方も気付いていないと思いますが、実は「やめ太」の成長した「めたろー」の姿も作品に描いておいたのです。  そんな試みもあり、「花見展」はけっこう楽しかったです(笑)。

横浜の会場

Q :第11回目を迎えた「花まつり」については?
A :会期中、プロデューサーでありながら色々なことがあり、大さん橋の搬入等を他のメンバーに頼る機会も多かったですが、15名の参加者で、銀座、厚木、横浜の3会場、無事に終えることができ何よりでした。  また、「あらたま展」で長年ご一緒している住谷さんご夫妻、旧Jトリップ系の中西さんや深作さん、そして、アラメ会で知り合った北村泰弘さんにも参加していただけ、枠を越えた広がりを感じることができ良かったです。  これらをベースに一段と力を込め、2015年の「花まつり」に挑みたいと考えています。

あらたま展会場

Q :5月の第37回「あらたま展」はいかがでしたか?
A :14回連続の参加になります。  印象に残っているのは、パソコンを操り、現在のアイドルにも通じているメンバー最高齢93歳で元気な里見敏郎さんが高齢を理由に不参加を決めたことです。  でも、懇親会で里見さんから、美術を始めた動機や思い出話を聞けたのは、メンバー最年少の私にはとても有意義でした。  そして、できれば来年は、また里見さんに「あらたま展」に参加していただきたいです。

第3回「ART de FUKKO」会場

Q :真夏の横浜、第3回「ART de FUKKO」の感想は?
A :塩田さんがいないのは残念でしたが、ケンちゃんがキチンと仕切ってやってくれたのが良かったです。  信じていましたが、やはり保土ヶ谷公園での経験を活かした行動力には納得しました。  そして、見る度に思うのですが、ロコさんの作品パワーはずっと健在で素晴らしい。  展示会場のゲーテ座も凄く良かった。  また、「ART de FUKKO」や「あらたま展」もそうですが、主要メンバーはいるけれど固まらず、常に新しい人を受け入れているところが良いです。  その系譜は、今後の「花まつり」にもつながって行くと思います。

宮島永太良個展会場

Q :9月末には、横浜 / 吉田町画廊で久しぶりの個展「宮島永太良と〜マルタの冒険〜」が開催されましたが?
A :2年3ヶ月ぶり、画廊での個展でしたが、たくさんの人が来ていただき、マルタだけに焦点をあてた世界を見て、楽しんでいただけたのは何よりでした。  また、近くの画廊で同時期にアラメ会の大野愛さんがプロデュースをした「アポジキック展」が行われたのは全くの偶然でしたが、嬉しかったし、マルタがレギュラーで出演しているテレビ神奈川(tvk)の本拠地横浜で個展ができたのも良かったです。  ただ、自分にとっては読み違いが少しあり、いくつかの新たな課題も見えたのも収穫でした。

マルタの冒険

Q :さて、10月からCS / キッズステーションで新アニメーション「マルタの冒険」の放映が始まりました。  これについてはいかがでしょう?
A :今回、ストーリー的にも良いし、マルタの声とテーマソングを担当する木戸衣吹さんも、これまでとは違う魅力を表現している気がします。  加えて、アニメーションの制作現場を見る機会がありましたが、2次元ではなく、実写 / 3次元に近い感じで作っているのには驚かされました。  また、今回の放映で新キャラクター、ネコのニャーラや羊の先生も生まれ、マルタの周辺はより賑やかになっています。  2015年1月から、再放送も始まりますので、お楽しみに!

Q :最後の質問です。  2014年を振り返っていただきましたが、来年、2015年に向けてのお気持ちを教えてください!
A :2014年、マルタはアニメーションを含め、Jリーグ、赤い羽根募金等、イベント会場へ足を運ぶ機会が一段と多くなり、これまで以上に動きが広範囲になった気がします。  また、私自身もこれからの歩みを考えると、私的にも大きな節目の年でした。  2015年は、その経験を土台に新たな世界を求め、作り上げて行きたいと考えています。  皆様、これからもよろしくお願いいたします。

Q :今日は、ありがとうございました!

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(文・写真 関 幸貴)
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