初個展を開催したウレヒめぐみさん登場!
◎ウレヒめぐみ(Urech Megumi )さんプロフィール
陶芸家 / アーティスト。 1967年11月神奈川県相模原市生まれ。 上智大学大学文学部ドイツ文学科卒業。 フィルクスワーゲン・アウディ日本株式会社に勤務。 退社後、ドイツ語、英語の通訳に従事。 初グループ展:2013年春 / 花まつり 初個展:2014年10月30日〜11月04日 / 銀座Gallery G2 https://www.facebook.com/megumi.urech?pnref=story ► |
ウレヒめぐみさん、これまでを語る!
11月初旬、宮島通信編集部は銀座の画廊で初個展開催中のウレヒめぐみさんを会場に訪ね、
制作面を主にこれまでの歩みを聞いた。
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宮島通信編集部(以後・M):
初個展、おめでとうございます。
今日はよろしくお願いいたします。
さて最初の質問ですが、子どもの頃は絵を描くのは、お好きでしたか?
ウレヒめぐみさん(以後・U):
幼稚園や小学生の頃、絵を描くのはあまり得意ではなく、自分でイメージしながら工夫できる粘土細工は好きでした。
そして、中学2年生の美術の時間、友人たちは普通にマグカップを作っていましたが、私は八本足のタコをモチーフに小物入れを作り、ひとり悦に入っていました。
そんな感じですから、当時、私は陶芸や絵とは縁遠い世界にいたと思います。
M :では、どの方面に進みたかったのですか?
U :中学2年まで私の成績は平均でした。
でも、3年生になると文武両道の同級生N君への憧れから、彼が志望する県内1番の高校に一緒に進みたいと思い、一所懸命に勉強して学年上位に食い込むことができました。
でも、神奈川県独自の受験システムで2年次の成績が関係し、私は彼と同じ高校を受験できないことが判明。
失望しつつ2番目の高校へ進むのは抵抗があったので、その年に新設された神奈川県立弥栄西高等学校(現 / 弥栄高等学校)の語学コースに進学を決めました。
M :どんな高校時代でしたか?
U :新設校だったので、学校的には初々しい雰囲気はありましたが、2年生からは特別カリキュラムの元、徹底的に英語教育を施されました。
厳しいこともありましたが、お陰で上智大学文学部ドイツ文学科に現役入学できました。
M :ドイツ文学科の動機は?
U :母の妹、つまり叔母がドイツ人と結婚して現地に住み、従兄弟たちもいたので、ドイツ語で彼らとおしゃべりをしたかったからです。
動機は、私らしくとても単純です(笑)。
M :では、その頃からドイツへ行っていたのですか?
U :はい、私は海外留学の経験は全くありませんが、高校から大学の長期休暇には、叔母家族をドイツに訪ね、彼らと一緒にヨーロッパ各地の美術館巡り等をして楽しい時間を過ごしていました。
M :それは良い経験をされていますね。 その時、各地で生の作品をたくさんご覧になったと思いますが、ウレヒさんが惹かれる作家は?
U :ミロ、クレー、ピカソ、クリムト、ホドラーなどですが、興味惹かれる作家は他にもいます。
その頃を思い返すと、立場的には美術愛好家として見ていだけでした。
まさか自分で作品制作するとは、考えてもいませんでした。
M :では、何時頃から陶芸の制作を始めたのですか?
U :これも強く意識して始めたワケではありません。
1990年代後半、結婚をして高田馬場に住み、通訳の仕事にしている頃でした。
新宿区が行っていたカルチャースクールにお値打ちな陶芸コースがあったので、仕事の息抜きのために受講を決めました。
そうしたら、中学生時代のあの感覚が蘇って来て、土をこねることがたまらなく楽しく、それに伴う制作過程の難しさ、完成の喜びに惹かれ、今日まで続けています。
ほぼDVDを見ながらの独学ですが、ロクロの扱い方や釉薬のこと等、大切なポイントでは、各地の先人の方々からご教授を受けてきました。
そして、5年前に建てた家には窯を作り、制作に勤しんでいます。
M :個展会場を拝見すると、平面の作品がたくさん並んでいますが?
U :今回展示した平面作品は、全て今年2014年2月以降に制作しました。
M :では、平面作品は色んな意味で新作ばかりですね。
何時頃から、平面の制作を始めたのですか?
U :昨年、幼馴染みの斎藤智子さんが、銀座で「ほむら造形工房」のリーフレットを見つけ、彼女が私に通うことを薦めてくれたのが縁でした。
そこで、陶芸経験を踏まえた上での平面作品制作に新たな可能性を見出しました。
M :縁と言えば、ウレヒさんが最初に参加したグループ展は、2013年春の宮島永太良さんプロデュースの「花まつり」だったそうですが?
U :そう、確か2013年の2月頃だったと思います。
斎藤さんに誘われ、厚木のギャラリー喫茶「なよたけ」さんへ伺った時、偶然にも隣のテーブルで宮島永太良さんがいらして、マスターの小高さんと打合せ中でした。
そこから、参加の話がトントン拍子に進み、第10回花まつりで初めて自作品を発表することができました。
ただ、私自身が西も東も分からない全くの初心者だったので至らない点はあったと思いますが、初めてのグループ展は楽しく良い経験を積むことができました。
M :最後の質問です。 今回の初個展を機に次への抱負をお聞かせください。
U :まず、パーティーも含めて初個展にたくさんの友人知人が駆けつけてくれたのは、とても嬉しかったです。
ただ、自分ひとりの力ではなく、斎藤さんや小高さん、宮島さんをはじめ、私を取り巻く皆様のお力があったからこそだと実感しています。
本当にありがとうございました。
作品に関しては、これまで同様、ただただ一所懸命に制作して行くつもりです。
皆様、これからもよろしくお願いいたします。
M :本日は、ありがとうございました。