Road : つれtakeロード
■ Road盛夏特別企画第1弾!
上海美術館で2010年春に行われた宮島永太良チャリティー個展を宮島通信のバックナンバーで
振り返る♪
上海美術館宮島永太良チャリティー個展~異空間からのメッセージ~
10日間の会期で1万人強の観客動員、大盛況で閉幕♪
葉桜が目立ち始めた4月2日(金)の上海は、昨日までの悪天候とうってかわった晴天を迎えていた。 この日、美術作家・宮島永太良のチャリティー個展~異空間からのメッセージ~が格式ある上海美術館で幕を開けた。
3階の個展会場の準備が全て整い、午後2時からメディア向けの内覧会が始まる頃には、多くの観客、関係者が1階のオープニングセレモニー会場に集り始め、記念のサインをする人、挨拶を交わす人々…、あちらこちらから明るい笑い声が響き、館内は個展開幕に向けての期待感が高まっていた。
午後3時過ぎ、多くの人々に囲まれ壇上では記念撮影からセレモニーが静かに進行。 現地の慈善団体・美術関係者、在上海日本領事館領事・前川光氏らの挨拶、祝辞に続いて、宮島永太良が登壇。 中国語で自己紹介した後、「今回の個展開催の喜び、感謝、使命、そして中日友好の意義」を落ち着いた口調で聴衆に語りかけ、暖かい拍手をもって迎えられた。
開幕儀式の乾杯を終え、700uの広い個展会場に向かうと、そこは笑顔が溢れた「異空間」。 作品前で記念撮影をする若いカップル、親子連れ、熱心に見入る老紳士。 老若男女、皆が心から宮島作品を堪能、優しい表情をしていた。 この観客心理を明快に表現した言葉を宮島永太良展示作品の図録に見つけた。 「宮島氏の絵を鑑賞するのはとても楽しい経験です。 まるで久しぶりの友人に会うような親しみと心地良さを感じます…」と、書いたのは、今回の担当キュレーター、上海美術館学術部主任の肖小蘭さん。 やはり、宮島作品の良き理解者だった。
4月11日(日)、10日間の会期で入場人員は1万人を超え、上海美術館では通常の倍以上の観客数で大盛況のうちに個展は無事閉幕。 日本を飛び出した「宮島ワールド」は、大陸で新たな輝きを増した。
*記事は宮島通信第2号(2010年4月28日発信号)から