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☆ 名言迷路 卍 迷言名路 ☆      宮島永太良

このページでは、私が今までに聞いて興味をもったワンフレーズを紹介し、
それを考察しようというものです。
史上言い継がれてきた諺、偉人の言葉から、
著者の周り近所の人が発した言葉まで様々ですが、どれもこの世の中に暮らす人にとって、
何らかのヒントになるのではないかというものを挙げています。

〇 0から200への転換

「0から200への転換」、これは私の友人が言っていた言葉。

ビルのディスプレイ

その友人は某企業の営業マンをしていたが、新しい得意先を開拓することが重要で、それだけにいつもプレッシャーを感じているようだった。
「断られたらどうしよう」「門前払いになったらどうしよう」 なかなか勇気が持てないでいた時、その人の友人の一人に、知らない人でも誰にでも気安く声をかけることのできる人がいて、(それは仕事ではないのだが) その人に聞いてみたそうだ。
「なんでそんなに平気で声がかけられるの?」と。
すると、「無視されることを恐れなきゃいいんだよ」と答えたらしい。

裏道

「そうか・・・! 」
それを聞いてからは、「失敗を恐れずに行こう」と決心できたという。
もともと縁もゆかりもない人を訪問するのだから、それで断られようと無視されようと、「0パーセントのまま」 なのであり、「ダメでもともと」ということだ。しかし、いったん新規開拓に成功したら、今度は今まで持てる力の倍の力をもって、その仕事に臨もうと、彼は決めた。
つまり、「200パーセント の力の発揮」だ。
0パーセントのつもりで行動することが、意外に心に余裕を与え、成功への道が開ける。 そして成功した際には今度は200パーセントの力で臨むということを続けているうちに、 今では社内で最も出世頭の一人となっているそうだ。
ダメでもともと〜、しかし決まったら全力以上を尽くそうと考える。
これは仕事以外のことでも、大変ためになる考え方かもしれない。

宮島永太良

(撮影:関 幸貴) 
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