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好評連載!
 宮島永太良、「横浜との過去」を巡る旅へ!

第6回 横浜初個展前までの道程

 横浜で最初の宮島永太良個展は、意外に遅く2012年6月に開催された万国橋ギャラリーが初めて。 しかし、それ以前から宮島は美術関係を通して横浜との縁は深く、今回は、その足跡を巡る旅に出た。

横浜港大さん橋の客船

 神奈川県小田原に生まれた私ですが、県庁所在地でもある横浜に親しみを感じ始めたのは1989年、平成元年のことです。  それをハッキリ記憶しているのは、同年、豪華客船のクイーンエリザベスが横浜港に入ったので見学に行ったからにほかなりません。  あれ以来、私にとって横浜は楽しい所になりました。

横浜美術館

 当時、私は20代前半でしたが、それからしばしば横浜へ向かう様になり、2003年に「横浜美術館協力会評議委員」になると、通う頻度はより高くなりました。  その理由は、横浜美術館の展覧会で「近代や現代美術作品」を扱うことが多く、特に私は、その分野に興味を持っているので、通う度に作品群から良い刺激を受け精神的糧にすることが多かったのです。  そうした美術館との間柄から、私の作品と詩で構成し、2008年に出版した「妙な絵物語」の前書きを、当時の横浜美術館館長だった雪山行二さんに書いていただけて、とても有り難かった。  加えて、訪れる度に横浜の地が持っている「マイナスイオンと言うか良い空気感」に触れるのも嬉しいことです(笑)。

横浜港 マリンタワー

 横浜と言えば、かつて日本大通りにあり、4年前に閉館したギャラリービル「ZAIM(ざいむ)」で行われた中国人作家の作品発表のために、私も仲間と一緒になりモデルになったことは、作品制作とは一味違う懐かしい思い出です。  また、2008年から、毎年みなとみらいホールで行われるコンサート「生きる」との縁もでき、ポスター用に私が描いた作品を横浜市内の医療関係の施設などに寄贈しています。  こうした結び付きの積み重ねが、知らぬ間に私と横浜の距離をより縮めてくれ、2011年秋頃から、私自身が横浜に対して強く再注目。  作品を発表したい気持ちに囚われました。  それは、現在のマルタtvk出演、個展開催、グループ展へ参加する予兆だったのかもしれません。

作品の寄贈

 面白いことに同時期、友人の画家、アキラ・シモンさんは相模原から横浜へ引っ越し、シンガーソングライターの政岡玄さんは、大岡川で歌い始めたのです。  また、アコーディオンの遠峰あこさんとは、日ノ出町で知り合い、2012年の「大岡川さくら祭り」では、アキラさんの縁で露店を出していたロコ・サトシさんとも出会いました。信じられないけれど、全てが偶然。  でも、必然であったかの様に感じてしまいます。

赤レンガ倉庫

 そして、横浜美術館協力会で知り合ったスペイン人女性アーチスト、マルタ・モンカーダさんの個展を万国橋ギャラリーへ見に行き、インスピレーションが合ったので横浜初の個展会場に決めました。  その頃、私は既に東京、大阪、京都、上海、パリでの展覧会を終えていましたが、横浜は未踏地。 ギャラリーの方にはナカナカ「宮島」を覚えてもらえず、「マルタの友だち」と、しばらく呼ばれたのは楽しかった。  事実、当たらずとも遠からず。  本当に私は「マルタ」とも縁があるようですね(笑)。

横浜港の夜景

 次号につづく…

by Sekikobo
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