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AKIRA シモンさんと宮島永太良が「これからの表現活動」について語る…


AKIRA シモンさんと宮島

◎AKIRA シモン(あきらしもん)さんプロフィール

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アーチスト
1960年9月19日、熊本県熊本市生まれ、乙女座、B型。
1983年 和光大学人文学部芸術学科卒業。
1988年 銀座ギャラリー・オカベで個展。以後、個展、グループ展多数参加。
1998年 新潟県(株)福田組「感動創造美術展」で優秀賞を受賞。
現在、横浜在住。

宮島通信には2013年4月号以来、2度目の登場。

 

AKIRA シモンと宮島永太良との対談 第2弾!

 11月17日(日)で、AKIRAさんと宮島が参加したグループ展、第2回「ART de FUKKO」も多くの来場者を集め、無事終了。 これを機にふたりは、個人、組織を問わない、これからの創作活動について語り合った。

アキラ(以後・A):
好評のうちに「ART de FUKKO」全日程が無事終了して、良かった。  
しかし、考えてみたら、あと5ヶ月ぐらいで、これまで宮ちゃんがプロデュースして来た
グループ展「花まつり」の季節が到来します。

宮島永太良

宮島永太良(以後・M):
昨春で記念すべき10回目を迎えた「花まつり」。  最初は私の個展でしたが4年目からグループ展になり、参加者は、何故か毎回違う作家で一度だけの参加と決めていました。  しかし、私自身その意味も分からなくなって昨年からは、皆に声をかける様にしました。  それで、アキラさんにも2度目の参加をしてもらいましたね。  ところで、アキラさんは「花まつり」に何を期待しますか?

A :そうですね。  これまで同様、アカデミックさを目指すのではなく、お祭り的な雰囲気を残し、参加者各人の作品に対するコダワリ、個性が光る展覧会になれば良いですね。  やはり、コダワリが重要だと思う。
M :不思議なくらい全く同感です。  上手な作品は展示する展覧会は公募展等、他にあるから、私たちは自己表現に重きを置いた会にして行ければベスト。

シモンさん

A :以前、恩師からの誘いで、彫刻作品を団体展に出品したことがあるけれど、どんなに時が過ぎても団体展の色やスタイルは変わりません。  何時でも器用で上手い人のモノになっている。  だから、アラメ会の「ART de FUKKO」や「花まつり」は、ユニークさを追求して行けば良いと思う。
M :そうですね。  ただ、アラメ会にも加わってしまったので、「ART de FUKKO」と「花まつり」との差別化を考えています。

A :「花まつり」では、宮ちゃんがプロデューサーもしていたから、大変だった。  誰か他の人にやってもらえば状況も変わると思う。  縁の下の力持ちが必要だと思う。
M :確かにプロデューサーの必要性は実感。  また、参加者には広く扉を開きたいと考えています。

シモンさん作品

A :アラメ会のメンバーに参加を呼びかけるのもひとつの選択肢。  良い感じで交流して行けば、双方がより活性化すると思うよ。  ところで、自作品の展開だけど、宮ちゃんは、しばらく前はマルタを中心に制作をすると言っていたけれど、どう?  ボクは卵ちゃんで行きます(笑)。
M :私は、これまでと違った作品になるかもしれない。  アキラさんの卵は立体だけど、私は元々『絵は立体』と考え、絵を描く時に立体を作っている感覚が半分くらいあります。

シモンさん作品

A :本当に宮ちゃんは考え方がユニーク。  それで、タマに立体が入った作品も見かけるんだ。  ボクの場合は元々彫刻。  だから、公募展に出す時は黒塗りだけど、これからは卵同様立体にもドンドン絵を描いて行くつもり。
M :かつて、Jトリップ・アートギャラリーで何度か個展を行った画家の丹作造さんは、テレビでも何にでも描いていた。  『この世にあるものは全てキャンバス』と、言いながら。  まぁ、それとは少し違うけれど、遠峰あこさんにも了承してもらっているのだけれど、音楽をビジュアル作品にしたり、表現の枠を越えて楽曲も提供できればと考えています。  そうしたコラボレーションに関しては、ソロソロ具体的に行動して行きたいです。  アキラさんはどうですか?

A :将来的には、ドバイのお金持ちにスポンサーになってもらい、東海道新幹線からも見える岡本太郎の『太陽の塔』を超える卵ちゃんを作ってみたい(笑)。  ところで宮ちゃん、「ART de FUKKO」でも好評だった『横浜カルタ』は完成したの?
M :まだ、あと半分くらい残っています。 来年7月予定の第3回「ART de FUKKO」には、全作品を展示する予定です。

AKIRA シモンさんと宮島

A :そうなんだ。  では、次の夏を楽しみにしていますよ(笑)。
M :やはり個展やグループ展、作品制作に挑む時にも心にコダワリを持っていないと、良い結果を見せられないかもしれませんね。  これからもお互い一所懸命で行きましょう。
アキラさん、今日はありがとうございました。

(文・写真 関 幸貴)
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