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AKIRA シモンさんと宮島永太良が「ART de FUKKO」について語る…


AKIRA シモンさんと宮島

◎AKIRA シモン(あきらしもん)さんプロフィール

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アーチスト
1960年9月19日、熊本県熊本市生まれ、乙女座、B型。
1983年 和光大学人文学部芸術学科卒業。
1988年 銀座ギャラリー・オカベで個展。以後、個展、グループ展多数参加。
1998年 新潟県(株)福田組「感動創造美術展」で優秀賞を受賞。
現在、横浜在住。

宮島通信には2013年4月号以来、2度目の登場。

 

AKIRA シモンと宮島永太良との対談

AKIRA シモンさんは、明るく力強い表現で作品を制作し続けるアーティスト。  宮島永太良とは10年近い親交があり、気心の知れた間柄。  今年からふたりは、昨年春に運命的な出会いをしたロコ・サトシさんが主宰する「アラメ会」に加入。  そして、今夏開催され好評を博した第1回「ART de FUKKO」に共に出品。  そして、11月12日から始まる第2回にも参加。  それを前にした今の心境を、ふたりで語り合った。

宮島永太良(以後・M):
昨年の春、横浜の「大岡川桜祭り」で政岡玄さんのライブがあったのでAKIRA(=アキラ)さんを誘ったのが始まりでした。
アキラ(以後・A):
あの日は日曜日。  自宅で絵を描いている昼過ぎに宮ちゃんからお誘いメールがあって、夕方に会場で合流。  そして、偶然なのか必然なのか分からないけれど、以前から私が尊敬しているアーティスト / ロコ・サトシと初めての接近遭遇。  驚くと同時に心底嬉しかった。

シモンさん作品

M :私もその日、以前横浜で唄を聴き、とても印象に残り名まえだけを覚えた遠峰あこさんに再び会え、初めて言葉を交わすことが出来ました。  あれ以後、縁ができ、昨年末にはトラットリアマルタの宴で玄さんとあこさんにライブをしてもらいました。  そして、11月16日(土)に行われる「ART de FUKKO」のパーティーにもあこさんが、登場するとか。
ずぅ〜と繋がっている不思議な巡り会わせです。
A :あこさんとロコさんも以前からの知り合いだとか。

M :そう聞きました。  
私の場合は、メンバーの紫龍さんとは黄金町のバー「ジョイント」で見たことがありました。  それで、顔は覚えていました。 まだまだ意外な繋がりがあるかもしれませんね。
ところで、アキラさんは最初の「ART de FUKKO」では何を感じました?
A :最初に思い出すのは、これまでやって来た個展やグループ展と、ちょっと違う雰囲気。  集まったメンバーの表現方法が、クッキーから音楽、アート作品と、ジャンルがまるでバラバラ。  私から見ると、多国籍軍の様でした。  また、会場になったアートランドが長者町 / 歓楽街の中にあったから、異彩を周囲に放っていたこと。  岡本太郎流に表現すると、『なんじゃ、こりゃ〜』かな。  あそこにアトリエを持っているロコさんはさすがですよ。

宮島永太良

M :確かにあそこの環境は独特、ある種の異空間。  実際はコリア系の方も多いと思いますが、私は勝手に「第二中華街」と呼んでいます。  加えて、第1回目は会期も変則的な3日間でしたが、多くの方々に来てもらえました。  しかし、考えたら面白いモノで、アキラさんとはかつて同じグループで、ある時少し距離ができたけれど、またこうして一緒に動いていられるのもロコさん効果かもしれません。  現在のアラメ会、一応はロコさんがトップの感じだけれど、脇役はなく、参加者全員が主役と私は考えています。
A :以前、ロコさんも同じ様なことを語っていました。  タマタマみんなが良い具合に集まっているのが好機到来。  それで面白いことができれば良いなと、ロコさんも考えていると思う。

シモンさん

M :間もなく、第2回目の「ART de FUKKO」ですが、今の気持ちは?
A :まぁ〜、他のグループ展なら年一回みたいなサイクルですが、こちらは速く回っているので、なかなか作品が揃わないと言う悩みがあります。  しかし、同時にそれをクリアーすることが使命で、なかなか得難い体験をしているのだと考えています。  また、展示作品に関しては、最近は好きな卵ちゃんに気持ちが行っているので、作品を見て『アキラの!』と、分かってくれたら嬉しい。  ところで、宮ちゃんは?

M :「ART de FUKKO」が仲間同士の会と言うより、日本中から注目される展覧会になってくれたら良いなと思う。
A :大きい視点。  ただ、現時点では日本は無理かもしれないけれど、少なくとも横浜のアートシーンでは、かなりのウェートを占める可能性がある。  さっきもちょっと触れたけど、ロコさんが言うには、『絵描きは個人で動く、自分も個人でやって来たけれど、最近になって人が集まって来た。 じゃ、みんなでやろう!』。  それが現在の流れで大きなエネルギーになれば良いと思う。

M :アラメ会から強力なアーティストがたくさん出てきたら面白い!
A :11月には、ユニークな作品を見せてくれるメンバーも新参加。  宮ちゃんが言う様に、ロコさんを追っかけるアーティストが出て来る可能性もキットある。

シモンさん作品

M :それから、こうした作者同士が知り合ったことでお互いのキャラクター、マルタとアラメちゃんが仲良くなれたことも良かった。  10年前では考えられなかったけれど、アートとキャラクターは結び付くのが、次の傾向かもしれない。  9月のユルキャラグルメフェスティバルに参加して、そう思いました。
A :それ、言えています。  アメリカではドラえもんはアートだとか。

M :やはり、ありです。  ちょっと本題から逸れたかもしれませんが、11月の「ART de FUKKO」では、何を見てもらいたいですか、アキラさん?
A :まず、来場の心構えとしては、ギャラリーで作品鑑賞する気持ちを少なくし、気軽にバザーへ遊びに来る感覚を持ってもらいたい。  ただし、おのおのがバラバラで好きなことをやる集合体なので、その熱気、活気、雰囲気は一種独特で面白いと思う。  だから、それらを楽しみながら感じて欲しい。  なかなかない展覧会です。  で、宮ちゃんは?

M :ほとんどアキラさんと重なるけれど、やっぱり「お祭り」じゃないかと思う。  横浜は、何時も何処かでお祭りをやっている空気があるので、深く考えず軽い感じで会場へやって来て、心地良い時間を過ごしてもらえれば、私としては嬉しい。  この気持ちを次の「花まつり」にも繋げたいです。

AKIRA シモンさんと宮島

 次号、「これからの創作」へ続く…

(文・写真 関 幸貴)
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