TOPRoad : つれtakeロード

Road : つれtakeロード

新連載「つれtakeロ〜ド」がスタート!
 この企画は、日常生活を離れた宮島永太良が興味おもむくまま、気ままな旅をし、その様子を毎号写真と文で紹介して行きます。

第1回:小田原 − 極私的時間旅行 −

 神奈川県西部に位置する小田原市は宮島永太良の生まれ故郷。  
間もなく、宮島が2歳から26歳まで暮らした南町にある家が解体されると言うので、気温35℃、真夏の日射しが照りつける中、残されたモノの整理を兼ねて旧家を訪れた。

小田原

 到着と同時に宮島は玄関の鍵を開け、中へ入り、閉め切ってあった窓や雨戸を開け続け、最後は2階にあった自室の窓を開くと、心地良い風が入って来た。

小田原南町の家

それを受けながら、外を眺めると、「ここからの見る風景がとても好きでした。あっ、あの木、低くなっている」と笑い、「実は空き家状態になった時、ここでアートイベントを考えましたが、水も電気もないので諦めました。  あれは、何時頃だったかな……」と、続けた。

外の眺め

同行者と仄暗い室内で片付けを始めた。

同行者

すると、幼い頃の絵、初めて描いた油絵、古いレコード、大好きで集めたミニカーなどが、次々見つかり、その度に声をあげながら、過去との邂逅を楽しんだ。  正に宮島は「旧家」と言うタイムマシンに皆と乗り込み、小田原市南町で極私的時間旅行をした感があった。

幼い頃の絵 ミニカー

「本当に懐かしい家です。  良いことも悪いこと、ここでたくさん経験しました。  でも、知らぬ間にその経験が感性となって心に宿り、作品制作に影響を与えている様です」。

小田原南町の玄関前で

 一通りの片付けを終え、小田原城近くにある宮島が通った幼稚園の脇を抜け、昼食のためお堀端の蕎麦屋「田毎」を訪ね、好物のやまかけそばをいただき、満足を得た。  後は、これも大好きな小田原城を見るだけだ。

小田原

 さて、次は何処へ向かおうか…

宮島永太良
 
Photo by Sekikobo
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