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厚木の「ギャラリー喫茶なよたけ」で陶芸家の小高嘉照さんと二人展開催♪

厚木の名店「ギャラリー喫茶なよたけ」で
今年7月から宮島永太良の常設展示コーナーがスタート!

ギャラリー喫茶なよたけ

  小田急線本厚木駅東口から徒歩5分の所に神奈川県内の美術愛好家に広く愛される名店「ギャラリー喫茶なよたけ」がある。

 約70uの広い店内には清々しいクラッシック音楽が流れ、カウンター席とテーブル席がゆとりを持って配置。入口から見て左の壁が作品展示をするギャラリースペース。
 全体的に木を基調にしたロッジ風の落ち着いた内装。少人数の談話、ひとり思索を練るには最適なカフェ。

ギャラリー喫茶なよたけ店内

 同店の誕生は24年前、現在の二代目オーナー(山下信夫さんと小高嘉照さんの共同)になって、今年6月で4周年を迎えた。 加えて7月からは、店内の一画にピローズギャラリー以外で初めて「宮島永太良の常設展示コーナー」を設置。
 そのふたつを記念して6月8日〜30日まで、陶芸家の小高嘉照さんと宮島による陶器と絵の二人展が開催された。

展示作品

 展示作品は小高さんのランプシェードを始めとした陶器が約60点、宮島の絵画は大小織り交ぜ11点が置かれ、双方の作品は違和感もなく見事に調和、来店するお客さんの目を楽しませていた。 また、さり気なく置かれていた一筆便、レターセット等の宮島グッズも可愛いアクセントになっていた。

宮島永太良と小高嘉照さん

  二人展のきっかけと感想をおふたりに聞いた。 「実は、同時期に銀座のJトリップアートギャラリーで個展をするつもりでしたが、以前から決めていた永太良さんの常設展示が7月から具体化するので、私のお客さんへの紹介も込め、本当に突発的に二人展を開きました(笑)。 しかし、結果としては永太良さんの作品に『色使いが面白くて楽しい!』と言う声が多く、評判も上々でした。常設になるのをきっかけに、この場所を有効利用して、永太良さんには色んなことを試みて欲しいですね」と、将来の希望を語る小高嘉照さん。

宮島永太良展示作品

「普通のギャラリーではなく、いつか自然に囲まれた感じのカフェで作品展示をしたかったし、昨年数回ここへ伺ったとき、緑を守るイメージがあったので二人展を快諾しました。できて良かったです」と、微笑む宮島永太良。  二人の思惑がうまく合った展覧会は終了したが、常設展は始まったばかり…美味しいコーヒーと素敵な作品が、なよたけで待っている。

◇お店情報
ギャラリー喫茶なよたけ  神奈川県厚木市中町1-6-1  TEL:046-222-8887
営業時間:11:00〜18:00(月曜定休)  「なよたけ」は竹取物語の主人公の別名。

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パリの美術視察旅行に行ってきました

パリ、シャンゼリゼ通りで

2010年6月18日から22日、宮島永太良にとっては15年ぶりのパリである。
この期間は6月のパリにしては珍しい寒さで、気温は12〜13度ほど。 15年前に行った時は3月で28度あったので、ヨーロッパの気温の不確定な様子、また地球全体の気候の不安 定化を感じる。 美術視察では市内の画廊を見学。 日本の画廊と違うのは、とても古く、少し傾斜すらしている建物の中にあることが多い点だ。 ユトリロや佐伯祐三が描いたパリの街の絵で、建物が曲がったように見えるものがあるが、あれは決して誇張して描いたわけではないということがあらためてわかる。  こちらでは地震が 全くといっていいほどないので、このような建物の存在が可能なのだろう。 むしろ歴史の風格を感じてしまう。  そんな中にも芸術の都らしいモダンな、そして斬新な作品が並ぶのが、こちらの美術画廊である。

エッフェル塔

美術視察の合間に見たパリの印象は、15年前と変わらず、否、それ以上に魅力的だった。 街中にはオープンカフェが非常に多 い。 100年以上前から、モネやルノワールの絵画に も登場している伝統的なものだ。 また、街を走るクルマは自国製のもの(ルノー、プジョー、 シトロエン)が多く、その他はフォルクスワーゲン(ドイツ)が多かった。 日本車は、トヨタやホンダをたまに見かけるくらい だった。 都会の街中の要所要所に、さりげなく歴史的建造物が並ぶ状況は、日本でいえば京都に喩えられるだろうか。 ところで、宮島永太良は日本の病院の何件かに作品を寄贈させていただいているが、その関係でパリの病院を見学する機会も得た。 15区にあるポンピドゥ病院は、パリでも珍しい斬新な空間デザインで、院内が一つの街のようだ。 1階のホールには、日本のパブリックアートでも親しまれているジャン=ピエール・レイノーの「ジャンボ植木鉢」オブジェがずらりと並ぶ。 その他にもコンテンポラリーアートのオブジェの他、上階の産婦人科には、本物でこそないが、ゴッホなどの絵画の複製が随所に架けてあった。

セーヌにて

視察のクライマックスはポンピドゥセンター。
パイプ類とガラスが剥き出しのような設計の建築は斬新に見えるが、33年前のオープンである。 展示で特筆できるのは、ピカソ、マティス、ミロらの20世紀西洋美術の数々。  その質と量は圧巻である。 このコレクションも含め、このセンターの展示を丁寧に見ようとすれば丸二日ほどかかるだろう。  宮島が学生時代、初めて見た抽象画として感銘を受け、その後の制作活動にも少なからず影響を与えているワシリー・カンディンスキーの絵画は、やはり数分間立ち止まって見入ってしまった。 (宮島永太良)

by Sekikobo
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