マルタ、岩手県大槌町の保育園でボランティア！
4月14日（土）、マルタが新花巻駅からJR釜石線の『はまゆり1号』に乗り、釜石駅に到着したのが午前11時前。 そして、今回で3度目の被災地支援活動を行うマルタと株式会社ファンケルの有志8名が岩手県大槌町の堤乳幼児保育園に着いたのが11時40分頃。 到着と同時に準備をわずかな時間で終え、教室でのボランティア活動が始まった。
お母さん、保育士さん向けの活動は、ハンドマッサージ、メイク、ネイル、そして、地元の管理栄養士さんによる健康相談。 オトナたちは、明るい教室で順番に子どもたちと離れリラックスタイム、皆がしばし英気を養った。
一方、元気なマルタは長旅の疲れも見せず、2階にある広い講堂の控え室で、原作者/宮島永太良、数名の有志と一緒に子どもたちに見せる紙芝居「マルタの冒険（森のなかのリュウジン池）」の準備を進めていた。 それから約15分後、紙芝居が始まり、初めての楽しいお話に子どもたちが聞き入り、エンディングを迎えた時、子どもたちの大きな声呼ばれ、マルタが入室。 最初は遠巻きにしていたが、しばらくすると『マルタ！』と、歓声をあげながら、年長さんから乳幼児まで笑顔で大接近。 それに応えるマルタも嬉しいそうだった。 結果的には園児全員がマルタに積極的に触れ、2階は外の届く様な元気な声で溢れた！ そして、この日の活動は室内だけにとどまらず、3回目は紙芝居同様、遠くに町が見える戸外で子どもたちとマルタは、滞在時間ギリギリまで熱く遊んだ。
支援活動の終了予定時刻、午後5時が近くなった頃、オトナたちの様子を覗くと、まだまだゆったりした空気が教室を覆っていた。 こちらを訪れたのは、おおよそマッサージ40名、メイク25名、ネイル30名、のべ100名弱。 皆が世間話をして、いつもとは違うのんびりした時間を過ごした様だ。 ただ、『津波で衣類も化粧品も全て流され、震災後、初めてメイクをした人がいました』と、半日のボランティア活動を振り返った有志、岩本温子さんの話は印象的だった。
人も土地も傷が癒えるまでの時間がどれくらいかかるのか、誰にも分からない。
しかし、この日の堤乳幼児保育園に優しい風が少し吹いたことは、間違いない…
（写真と文 関幸貴）
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