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Friendsには、ジャンルを問わず宮島永太良の友人知人が登場!
毎回、親しい視線と言葉で宮島の実像に迫ります。


◎ 今年3月にマルタハウス大阪で初個展を開催した出水翼さんに、
 同展プロデュースと応援出品をした宮島永太良が初日にインタビュー!

出水翼さんと宮島永太良
 

◎出水翼(でみずつばさ)さんプロフィール

出水翼 さんspace
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アーチスト 大阪府吹田市出身。
1990年生まれ、二人姉妹の次女。

高校生の夏休み、もうひとりの同級生と共に
美術教師の勧めで作品制作を体験。
高校卒業後、2008年に代々木アニメーション学院大阪校の
キャラクターデザイナー科に入学。 アニメーション作品の制作を学ぶ。
2011年から茨木市在住の吉川順子氏に師事、油絵を学ぶ。
2012年3月、マルタハウス大阪で『出水翼アートワーク展』を開催。

 

出水翼 さんへのインタビュー

宮島永太良(以下 M ):
翼さん、初個展おめでとうございます。  多くの方々が会場オープンと同時につめかけて良かったですね。  昨夏、大阪大学医学系研究科の喜多村祐里先生のご紹介でお会いし、素晴らしい作品を拝見。  そして、今回の個展をプロデュースさせていただいた私も充実感を感じ、とても嬉しいです。  また、前日から準備に立ち会った甲斐がありました。  今日は創作のことを中心にお話を聞かせてください。  宜しくお願いします。

出水翼さん(以下 T ):
今回は色々ありがとうございました。  こちらこそ、宜しくお願いします。  午前中からたくさんの方に来ていただき、私もびっくりしています。

出水翼さん

M:では、最初の質問です。  翼さんは何歳ぐらいから、絵を描き始めましたか?
T:物心がついた頃から、姉の司(つかさ)を真似してマンガを描き始めました。

M:どんなマンガでした?
T:幼い頃から少女マンガにはほとんど興味がなく、超リアルで劇画調の絵を描いていました。  お気に入りは、『聖闘士星矢』や『ジョジョの冒険』でした。

M:そうですか。  だから、今回の個展の案内状だけを見ると、作品と名まえのイメージから男性を連想する方が多かったようです。  やはり、男の子が好む独特の世界でインパクトが強いです。  確かプラモデルもお好きだったとか?
T:はい、中学校時代に父がプラモデルを作っているのを見て、刺激を受けて始めました。  最初は大きな『ガンダム』。  ナイフで細かいパーツをきれいに削って作り、以後も自分なりの工夫を加えてたくさん作りました。  本当に女子からは遠い世界です(笑)。  また、現在は角川春樹小説賞の最終選考4人の中に残り、小説家を目指している母も少年マンガが好きで、一時は漫画家を志望したこともあったそうです。  姉もコスプレで活動していますが、傾向は皆同じです。

出水翼さんを撮影する宮島永太良

M:翼さんは、何か賞に応募したことはありますか?
T:自分はまだまだだと思っているので、その経験はありません。

M:そうですか、では楽しみは残しておきましょう。  次の質問ですが、現在は何時何処で作品制作をしていますか?
T:日常的には、朝から晩まで、絶えず自宅でパソコンの前に座って描いていますが、パソコンだけとは限らずノートに鉛筆で描いています。  でも、気が付けば、リラックスする時も含め、何時も何かを描いています。

出水翼さんと母親の出水千春さん

M:そのイメージ、私自身に重ね合わせることができます(笑)。  それで、『未来廃墟』の様にリアルで生命力のあるキャラクター作品の素材は、何処で入手するのですか?
T:実物を見る機会はありませんが、工場や廃墟をテーマにした写真集、海外のアートの本やSF映画の背景、そしてアニメから触発されます。  ただ現在、東京の方で『工場巡りのバスツァー』が行われている様なので興味津々。  何時か、行ってみたいと思っています。

M:作品から人工物の美しさ、金属を好む姿勢が感じられますが?
T:はい、確かにそれらに魅力を感じます。  また、ロボットがどう立っているのかと、その金属に当たった光の反射はどうなのかなとか、多面的に考える、私のこだわりが根本的にあると思います。

宮島永太良

M:昨年から始めた油絵は、練習の意味ですか?
T:最初はそうでした。  描くのは何でも楽しいですが、油絵は初心者なので、描く光景は吉川先生とふたりで写真を見ながら決めて、まだ自信がないのでアドバイスを受けながら先生のアトリエで描いています。  でも、自分の中で油絵の比重は当初より重くなっています。  技術が習得できたら、大きな絵に挑戦してみたいです。

M:将来の夢を教えてください!
T:よく分かりませんが、私の基礎はある意味ロボット。  だから、思ったイメージを描き続けて、ロボットのキャラクターデザインをしてみたいです。  それから、難しいかもしれませんが、アニメの原作作りができれば嬉しい、夢です。

出水翼さんと宮島永太良

M:キャラクター画、油絵、どちらを考えても翼さんの可能性は広がっていると思います。  最後の質問です。  ちょっと恥ずかしいですが、翼さんから見た私の作品の感想を教えてください!
T:とても良い感じです(笑)。  宮島さんの作品を見ていると、ミッフィーを連想して優しいイメージが自然に伝わり、心が落ち着きます。

M:今日はありがとうございました。  これからのご活躍を心から祈っています。  また、機会があればご一緒したいです。
T:ありがとうございました。

個展初日の来廊者は、地元新聞社の取材に加え、友人知人、学生時代の恩師、昼食で通ったうどん屋さんのおばさんたちまで人様々。 しかし、ご両親も交え、朝から晩まで画廊内に笑顔が絶えることはなかった。

出水翼さんへのインタビューは、母親の出水千春さんを介して行いました。

写真 / 文  関 幸貴
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