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Friendsには、ジャンルを問わず宮島永太良の友人知人が登場!
毎回、親しい視線と言葉で宮島の実像に迫ります。


◎ 相良ゆみさんが、宮島永太良と小田原を語ります…

相良ゆみ さん
 

◎相良ゆみ(さがらゆみ)さんプロフィール

相良ゆみ さんspace
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舞踏家・ダンサー 東京都調布市出身。
1970年8月13日生まれ、獅子座、A型、4人兄弟の末っ子。
幼少よりバレーを習う。  関東学院大学文学部卒業。
1988年よりニューヨークを拠点として活躍する
Eiko and Koma*に影響を受け身体表現の模索を始め、
大野一雄、大野慶人舞踏研究所で舞踏を学ぶ。
“個人的体験”と“人間の普遍性”をテーマに
劇場で作品を発表する一方で、美術館、ギャラリー、ライブハウス等で
インプロ(即興)活動を展開、最近は演出も手がける。
Eiko and Koma*:アメリカで活躍する有名な日本人舞踏家、ダンサー。
現在も相良さんとは家族ぐるみのお付き合い。

 

相良ゆみ さんへのインタビュー Q&A

 

編集部(以後 Q):初めて宮島永太良さんに会った時の事を教えてください。
相良ゆみ さん(以後 A):2006年頃の冬だったと思います。  まだ、Jトリップアートギャラリーが代官山にあり、個展開催していた宮島さんに主人の万城目純から紹介されたのが最初でした。

相良ゆみ さん

Q:第一印象は?
A:すごく穏やかで優しい感じでした。  また、宮島さんが、小田原出身と知っていましたし、私も小学校時代に転校して小田原で長く暮らしたので、すぐに意気投合。  初対面からおおいに盛り上がりました(笑)。

Q:どんなことで?
A:例えば、私の姉と宮島さんは同じ中学校の先輩後輩。  そして私は、別の中学校だったけれど、美術の先生が同じ。  こんな内輪話で話し込みました。

Q:作品はいかがでした?
A:一言では言えませんが、やはり小田原から始まったイメージがたくさん見られました。  ウナギやお城、新幹線、富士山が描かれ、表層的な部分にシンパシーを感じ、幼い頃の記憶が蘇りました。  それは学校からの帰り道の光景とか、地元の人にしか分かり得ない春風の様な雰囲気を醸し出し、その上シュールな感じがしましたね。

Q:どの作品がお好きですか?
A:お弁当と新幹線が描かれたのは、大好きな作品のひとつ。  あと、象の絵を見た時には『小田原城址公園にいたハナコさんかな?』と、想像でき楽しかったです。  不思議なほど、自分でも感情が高ぶり本当に懐かしかった。

Q:お姉さんと宮島さんは、同じ中学校?
A:はい、城山中学校で姉が2学年上だと思います。  宮島さんの卒業アルバムで姉を見つけようと思いましたが、学年が違ったので写っていませんでした。  でも、中学の話になった時もかなりテンションが上がりました(笑)。

Q:何で?
A:詳しいことは、内緒なのであまり話せません。  要は小田原の城山中学出身者だけしか分からない魅力的な被写体を宮島さんが選んで撮影したと言うことです。  出来上がった写真も見せていただきましたが、とてもユニークな仕上りでした。  本当に話したいけれど話せない。

Q:内容が分からないのが残念。  しかし、それだけ宮島さん自身が出身地への帰属意識が強いと言うことですか?
A:はい、そんな感じを受けました。

相良ゆみ さん

Q:そして、相良さんとは美術の先生が同じ?
A:私は、姉とは違う中学校へ通いましたが、偶然にも美術の先生が宮島さんと同じ方でした。  それも3年間。  その先生は東京芸大の出身で、教え方も単に写実をするのではなく、自分の気持ちや思い大切に、イメージを描くことに重きを置いていました。  色ははっきりとして、テーマは自由でした。  その姿勢が宮島さんも少なからず影響を受けているかもしれません。  そう言えば、宮島さんの個展を見てその先生を思い出しました。

Q:他に宮島作品についてはいかがですか?
A:2008年に出版された宮島さんの初詩画集『妙な絵物語』も心に残っています。  詩を読んでいると、ドキっとすることがありますが、人が抱えている暗い部分について、『悩みはひとりだけでなく、誰もが持っている心情』と、さり気なく気付かせてくれます。  考えると、その思いは絵画作品に関しても同様かもしれませんね。  だから、ある意味、多くの人に向かって開かれた作品で受け取り側の解釈に委ねられている感じがします。  言葉では言い表せませんが、深い意味がある気がします。

Q:マルタに関してはいかがですか?
A:私、幼稚園の先生をしていました(笑)。  描き方も可愛いし、マルタ結構好きです。  何編かのアニメ作品も拝見。  確かに子ども向けだけど、奥に流れている内容は『妙な絵物語』に近い印象を受けました。  絵本も含めて、母親だったら、絶対子どもに見せたいです。

相良ゆみ さん

Q:これからの宮島永太良さんに期待することを教えてください。
A:う〜ん、難しい質問。  今はマルタもあり、色々な場面で活躍されていますが、いつか、これまで育んで来た宮島ワールドを大きな絵でバ〜ンと描いて欲しいですね。  それは絶対見たいです。  期待を込めて待っています!

Q:具体的な要望をありがとうございます。  最後に何か告知がありましたら、お願いします。
A:5月8、9日に7月で休館する『神楽坂ディプラッツ』で、万城目純とカンパニーホワイトダイスのメンバーと共に、フランス人劇作家 / イヨネスコの『授業』をダンスにして表現します。  是非、見に来てください!

2ヶ月に渡ってありがとうございました♪

舞踏カラー写真 月森砂名さん撮影 ・ 写真 / 文 関 幸貴
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