TOPReportage : イベント報告

辰年の最初は、『なよたけ』で二人展を開催!

 
『なよたけ』二人展会場
 
展示作業

 2012年1月10日(火)、本厚木駅近くのギャラリー喫茶『なよたけ』で陶芸家 / 小高嘉照さんと宮島永太良の二人展がオープンした。  会期は1月29日(日)まで。  ここでの二人展は、一昨年から始まり今回で3度目を数える。

展示作業の宮島永太良

 展覧会の初日、開店時間前に『なよたけ』を訪ねると、展示作業は最終段階だったが、ふたりの動きはぴったりと息が合い、順調にオープンに漕ぎ着け、開店と同時に、待ち望んでいたお客さまを無事に迎え入れた。

 ふたりの展示作品だが、小高さんは釉薬を使わず制作した焼き締めの「壷」等を並べ、宮島はパリ個展で好評を博した「好きだった(原画)」や「Yの時空(版画)」等の作品、約20点を展示。 お互いの表現分野は違うが、作品のコンビネーションは良く、店内には穏やかな雰囲気と心地良さが漂っていた。

焼き締めの「壷」 小高さんと宮島 宮島グッズ販売

 なお、『なよたけ』では、宮島作品の常設展示、絵本「マルタの冒険」、ポストカード、一筆便等の宮島グッズ販売も行っているので、一度覗いて見てはいかがだろう。
もちろん、おいしいコーヒーも…

◇ お店情報 ◇
ギャラリー喫茶なよたけ
神奈川県厚木市中町1-6-1  TEL:046-222-8887
営業時間:11:00〜18:00(月曜定休)
「なよたけ」は竹取物語の主人公の別名。

≪ Access Map :地図 ≫

今号の Talk に小高嘉照さん登場。

Jトリップアートギャラリー新年会♪

 
新年会
 
宮島永太良の挨拶

 2012年1月21日(土)午後6時半から、4人展が行われている銀座のJトリップアートギャラリーとマルタハウス東京を合わせた広い会場で新年会が開かれた

佐藤明夫さんの挨拶

 当夜、宴はJトリップの佐藤明夫さんと宮島永太良の挨拶で始まり、年齢の壁を越えた老若男女、会社員からミュージシャン、アーチストまで職業を問わないバラエティー豊かな面々50名以上が、入れ替わり立ち替わり訪れた。

 今回、これといった特別なイベントはなく、開宴と同時に談笑タイムに突入。

談笑タイム 缶を片手に 談笑タイム?

 会場内は寒い外気とは真逆の雰囲気、あちらこちらで缶を片手に熱い話の輪が広がり、終了予定時刻を1時間以上超えての終宴となった。
 今年も元気いっぱいのJトリップアートギャラリーから目が離せない!

宮島永太良、自ら今秋のパリ体験をレポート!

エッフェル塔

 これでもか、これでもかと歴史と文化が呼び立てる。  パリはそんな街であった。 芸術の都と呼ばれるパリだが、それにはそう呼ばせるだけの文化的背景と、国民の自信がある。  そんなパリの街で、今回個展を開催したのだから、それは大海にさまよって出た小ボートというふうに我を省みてもおかしくはない。
 会場となったアートスペースギャラリーは、エッフェル塔近くのスイス村(La Village Suisse)にある。  この一角は美術品の店、骨董品の店なども多く並んでいる。 ギャラリーのオーナーはイギリス人で、パリの中では比較的、イギリス人も訪れるギャラリーであるようだ。

アートスペースギャラリー地下会場

 会場は1階と地下の2フロアあり、メインとなるのは地下で、広さは約218.58u(約66坪) ほど。  一人の作家の個展会場としては広い方である。

アートスペースギャラリー会場

 だからといってあまり多くの作品を出してしまっても、広いだけに余計圧迫感を与えてしまい、展示が難しい会場といえるだろう。  そのため、今回は何点かの作品を外したりもした。  今回は「生気あふれるガイコツ」という作品が(案内状に印刷されたりもして)メインのようになったが、この作品も2002年に描かれたもので、決して新しくはない。  しかしながら、特に古い作品とも思われなかったのは、宮島永太良の特徴といえば特徴である。

 フランスの人は、絵を見ればたいてい何かを語りたがり、Q&Aをしたくなるようだ。 オープニングのレセプションで飲み物を出した時も、展示物についてあれこれ語りながら飲んでいる人がいたのは印象的だった。

 また「生気あふれるガイコツ」をはじめとした”意味不明形”の絵の意味を問おうとする人も多く、私も何回か自分なりの答えを通訳頼みで話したが、それに対して不快や難解感を示されたことはなく、どちらかというと満足げにしてくれたお客さんが多かった。  相手にとことん意見を聞いて、それをひとつの考えとして認め合う、それがフランス人なのではないだろうか。  日本ではよく、やたらなことをいうと専門家から怒られるから、黙っていた方がよいのではないか、といった消極思考もたまに起こるが、フランスではそういった心配はないのではないかと思った。  だからこそ、国民一人ひとりの主張も強いのではないかと思うのだ。

ルーブル美術館 ガラスのピラミッド
▲ルーブル美術館 ガラスのピラミッド

 このようなフランス人と日本人の文化的な相違に関しては、はっきりとではないが、見えてきたことがいくつかある。  日本人は時々、色や形などどうでもよくなる時がある。  というと語弊があるが、実用性と色・形が伴っていないことが時たまあるように思えるのだ。  たとえば、かなり急ぎの用事をすませなければならないので、着ているものなど選んでいる場合ではない、とか、そういうことはよくあるであろう。  しかしフランス人からしたらそれはそうとう終末的なことなのではないのか。  さらにたとえれば、日本人は言葉をとても大切にする。  やはり急ぎの用事をすませなければならない時、相手に対して「これ早くやっとけー!」と怒鳴ったら、かなり気まずい風が吹くだろう。  どんな切羽詰まった時でも「これをやっておいて下さいませ」と語る方が、心象が良いのは当たり前だ。  フランス人は着ているものや持ち物でも同じことが当てはまるのではないのだろうか。  どんな状況でも「美」を大切にしているのだ。  だからこそ、歴史的にも「美」を扱う芸術が発展したのかもしれない。  個人的にはそのように感じた。

モネのアトリエ(ジベルニー)
▲モネのアトリエ(ジベルニー)

 今回は美術にまつわる場所も、いくつか見学できた。ジベルニーにある「クロード・モネのアトリエ」と、フォンテーヌブローにある「ジャン・フランソワ・ミレーのアトリエ」も訪れることができた。

ジベルニーはパリから南西方面、フォンテーヌブローはパリから南東方面と若干場所は違うし、町並みももちろん違うのだが、この二人のアトリエがかなり似ている感じがした。  というより、フランスの風景を描いた画家のアトリエとして、空気が同じなのだろうか。

モディリアーニの作品とマルタ
▲モディリアーニの作品とマルタ

 特にモネが晩年に過ごしたと言われるこのアトリエには、モネ自身の作品のほか、日本の浮世絵のコレクションがそれと同等かそれ以上くらいにあったのは驚きだった。  マネ、モネ、ルノアールなど印象派の画家は、日本から来た浮世絵にインスピレーションを得て、印象派の画風を確立したといわれているが、ここまで好きだったとは!

 しかし、世界が認めている印象派の原点が、浮世絵にあるというのは、日本人として大変嬉しいし、誇りに思える史実である。  今回は個展開催ということで、あまりたくさんの所は巡れなかったが、パリとその周辺は、ぜひまた行ってみたい場所であった。

モディリアーニの作品とマルタ
ベルサイユ宮殿 庭園の池

(文と写真 宮島永太良)

 

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