上海美術館宮島永太良チャリティー個展
〜異空間からのメッセージ〜
10日間の会期で1万人強の観客動員、大盛況で閉幕♪
葉桜が目立ち始めた4月2日(金)の上海は、昨日までの悪天候とうってかわった晴天を迎えていた。
この日、美術作家・宮島永太良のチャリティー個展〜異空間からのメッセージ〜が格式ある上海美術館で幕を開けた。
3階の個展会場の準備が全て整い、午後2時からメディア向けの内覧会が始まる頃には、 多くの観客、 関係者が1階のオープニングセレモニー会場に集まり始め、 記念のサインをする人、 挨拶を交わす人々…、 あちらこちらから明るい笑い声が響き、 館内は個展開幕に向けての期待感が高まっていた。
午後3時過ぎ、多くの人々に囲まれ、壇上では記念写真撮影からセレモニーが静かに進行。現地の慈善団体・美術関係者、在上海日本領事館領事・前川光氏らの挨拶、祝辞に続いて、宮島永太良が登壇。
中国語で自己紹介した後、 『今回の個展開催の喜び、感謝、使命、そして中日友好の意義』を落ち着いた口調で聴衆に語りかけ、 暖かい拍手をもって迎えられた。
◄ 挨拶をする宮島
開幕儀式の乾杯を終え、700uの広い個展会場に向かうと、そこは笑顔が溢れた『異空間』。
作品前で記念撮影をする若いカップル、 親子、 熱心に絵を見入る老紳士。
老若男女、 皆が心から宮島作品を堪能、優しい表情をしていた。
この観客心理を明快に表現した言葉を宮島永太良展示作品の図録に見つけた。 「宮島氏の絵を鑑賞するのはとても楽しい経験です。 まるで久しぶりの友人に会うような親しみと心地よさをかんじます」と… 書いたのは、 今回の担当キュレーター、 上海美術館学術部主任の肖小蘭さん。やはり、宮島作品の良き理解者だった。
4月11日(日)、10日間の会期で入場人員は1万人を超え、上海美術館では通常の展覧会の倍以上の観客数で大盛況のうちに個展は無事閉幕。 日本を飛び出した『宮島ワールド』は、大陸で新たな輝きを増した♪
「花まつり/東京⇔上海」
ピローズギャラリー&ジェイトリップアートギャラリーを会場にした「花まつり/東京⇔上海」が、4月11日に無事終了♪
毎年、仏陀降誕の4月8日を挟んで行われているアートイベント「花まつり」も今年で7回目を迎え、先日無事終了しました。
今回は広島県在住の人形作家・おぐらとうこさんに初参加していただき、神秘的な作品を展示していただきました。
男性のようでも女性のようでもあり、やや泣きの入った表情が、必ずしも悲しみを表しているとは言えない「一人の」人形は、強烈なインパクトを与えていました。
また「花まつり」第1回から主にパフォーマンスイベントで参加いただいている万城目純さんは、映像作家でもあり、 今回初めて中国の民族風景を大スクリーンに写し出していただきました。行ったことはないのにどこか懐かしい風景。人間の記憶というのはもしかして、世界の思わぬ所で繋がっているのかな、と感じてしまいました。
万城目さんには今回もパフォーマンスイベントを監修していただきました。 お笑い女優の小木敦子さんを相方とした楽しい司会、また、まつりの楽しい部分のみでなく、人間の心の奥に眠る闇の世界を舞踏で表現した博美さん、 花まつりを洋風にアレンジしたようなバイオリン演奏のイズミールさん、桜の花をテーマにした日本舞踊で、花の美しさと生命観をより強く表現した飯岡真奈美さんなど、いずれも「花まつり」に新しい一面を開いていただきました。
ご協力いただいた皆様、そしてお客様に感謝しますと同時に来年も8回目が行なえることを心から願っています。
宮島永太良