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Friendsには、ジャンルを問わず宮島永太良の友人知人が登場!
毎回、親しい視線と言葉で宮島の実像に迫ります。

2〜3月は、カルチャー・クリエーター月森砂名さんの登場です。

月森砂名さん

◎月森砂名(つきもりさな)さんプロフィール

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奈良県奈良市出身。
6月5日生まれ、双子座、O型。
同志社大学文学部文化学科国文学専攻 卒業。
現在は、プロデューサー、フォトグラファー、
作家としてマルチな才能を発揮。
また、日本の未来を考え芸術全般を用いて創意工夫、
国内の地域文化を次代に残すために
日々邁進するカルチャー・クリエーターでもある。

『NPO法人レイヤーボックス』理事長。

月森砂名さんホームページ:http://www.k5.dion.ne.jp/~sana_55/

 

奈良への道…

月森砂名さん

編集部(以下Q):前号からの続きになりますが、NPOとして現在進めているプロジェクトについて、少しお聞かせください。
月森砂名さん(以下A):『地域活性化』が、叫ばれて久しい現代日本ですが、最新のテクノロジーと昔ばなし等の伝承文化をコラボレーションして、『地域の物語を未来の子どもへ!』をテーマに、『地域愛を育て、世代間交流を生む』方法を皆で模索しています。

Q:具体的にお願いします。
A:一例ですが、地域の伝承や昔ばなしをお年寄りに取材。  そのお話をメーカーの協力で『語り部ロボット』として子どもたちがプログラミング。  その流れから創造力を養うと同時に達成感も味わい、親子を含めた世代間交流が活性化することで帰属する地域への誇り、愛が生まれると思います。  これが実現できたら楽しくて有意義でしょうね。  やはり、これからは文化や芸術が今まで以上に重要視されて行く時代になると思います。

月森砂名さん

Q:計画は順調に進んでいますか?
A:誰も試みたことのないことなので、暗中模索の状態ですが、少しだけ遠くに灯が見えているかな(笑)。

Q:プロジェクトがうまく進行すると良いですね。 さて、芸術繋がりで宮島永太良さんとの出会いをお聞かせください。

A:2008年だったと思います。 銀座のJトリップアートギャラリーのパーティ時に佐藤明夫さんから紹介されました。

月森砂名さん

Q:宮島さんの第一印象はいかがでしたか?
A:パーティでお会いする人って、自分を前面に押し出して『ワァー』って来るタイプと静かに佇むタイプ、そのふたつに別れると、私は思っています。  特に作家は、前者の積極的に自己アピールをする方が多いですが、宮島さんは数少ない後者で自己主張は少なかったと記憶しています。  だから、アーチストと言うより物書き、小説家の雰囲気を感じました。  それから昨春のことです。 上海のテレビ局から宮島さんを中核に私も含め、金大偉さん、政岡玄さん、山口晶代さんらアーチスト仲間が、Jトリップアートギャラリーで取材を受けたのですが、その時も、ご自分より他の人に声を掛け気遣っていた態度が、とても印象的でしたね。

Q:初めて宮島作品をご覧になったのは?
A:初対面とほぼ同じタイミングでした。 作品が常設展示してある以前の小さなピローズギャラリーで拝見しました。

月森砂名さん

Q:昔から絵がお好きな月森さんの印象はいかがでしたか?
A:『アレー、これは何だろう!?』と、驚きました(笑)。

Q:内容が?
A:私、奈良出身者の思考で常設展示は、功あり名を遂げた古風な作家のイメージを伴っていました。  でも、宮島作品は全然違う価値観で存在していました。  作品からは、信じられないくらい素朴で純粋な子どもの心を感じ、年齢に制約されない表現、それまでになかった不思議なギャップを受けました。

Q:不思議なギャップ? 具体的にお願いできますか。
A:例えば私の場合は、思いを幾重にも重ね、そこに自分なりの論理を合わせて作品制作に携わります。  でも、宮島作品を見ていて永太良さんの制作方法は全く違うのではないか考えました。

Q:どの様に?
A:言葉での説明がとても難しいですが、永太良さんが制作に当たる際、論理を考えることなく、思いのままに自分を作品に置き換えているのではないかなと想像します。  つまり、宮島さんと作品の間に隔たりがなくダイレクトで、『宮島永太良の心=作品』が成立する気がします。  また、作品の大小に関係なく、均等に、ご自分のパワーを注いでいるのが分かります。

月森砂名さん

Q:大小を問わず、作品を感じたままに描いているイメージですか?
A:いいえ、もっと純粋です。 感じることもなく、宮島さんの存在そのものが作品と言う図式、難解かな? そして、それが認められ、売れているのが凄い!

Q:印象に残っている作品を教えてください。
A:富士山と新幹線、未来っぽいけれど、現在みたいな作品が好きです。  あれは、確か小田原の光景ですね。 そして、2009年に『ギャラリーなつか』で見た青を基調にした作品も魅力的でした。

Q:では、最後の質問になりますが、月森さんとの関係性も踏まえて、将来、宮島さんに望むことを教えてください。
A:ずいぶん前、宮島さんが、奈良の料亭旅館の『菊水楼』でも個展を開かれたと、聞きました。  残念ながら、私は拝見していませんが、宮島作品と奈良は不思議なコラボレーションができそうなイメージがあります。  だから、是非とも奈良での個展をまた実現して欲しい♪

月森砂名さん

Q:個展は何時頃、どんな場所がお望みですか?
A:本当は平城遷都の昨年にできれば良かったですが、春秋の上海個展がありましたから…。  そうですね、会場はお寺! 絵が飾れるお寺も候補のひとつですね。  ただ、400号の大作品を描けるパワーの持ち主ですから、それを屋外で見てみたいと言う願望も私にはあります。  その際、作品が平面から解き放たれ、立体になれば、宮島永太良さんにとっても新たな表現領域も切り開くことができると思いますよ。  新境地の作品も含めて発表するのに、他の地域と比較しても時間軸が大きく、借景として自然豊かで空間がたくさんある奈良には最適な場所が多々あるので、絶好のポイントは必ず見つかると思います。  その宮島作品の前で舞踏等のパフォーマンスができたら、それはそれで、楽しいでしょうね(笑)。

お忙しい中の2ヶ月連続インタビュー、どうもありがとうございました。

by Sekikobo
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