TOPReportage : イベント報告

“JAZZ SPOT J”最後の展示は宮島永太良作品…

2020年4月1日(水)夕刻、4月末で閉店が決まっている老舗ジャズ・ライブハウス“JAZZ SPOT J”に宮島永太良が作品搬入、41年続いた名店の壁に「マルタの神奈川かるた」などの作品をこれまで以上に気持ちを込めて展示した。

宮島永太良個展「さがしもの展」

*2020年4月1日、Jで撮影

◇宮島永太良「マルタの神奈川かるた」展 開催概要
会期:2020年4月1日(水)〜4月30日(木) 
会場:JAZZ SPOT J
所在地:〒160–0022
   東京都新宿区新宿5–1–1 ロイヤルマンションB1
   tel:03–3354–0335 fax:03–3354–0355
   http://www.jazzspot-j.com
営業時間:18:15〜23:30
*更新時は会期中のため詳しい様子は次号に掲載いたします。

 

緊急事態宣言下の暮らしを9人のアーティストが綴りました…

◇編集部からの質問は、@現在の心境 A自宅で何をして過ごしているか? 
の2つでしたが、それに囚われることなく9人それぞれに思いを綴っていただきました。

1. 大野愛さん 画家

大野愛さん

緊急事態宣言発令前の3月末から、ずっとアトリエにこもって制作しています。本来なら5月1日から新宿のジャズクラブ‘J’でまる1ヶ月間の展示を予定していたのですが、残念ながらそのお店がコロナの影響も受けて4月末で閉店することとなってしまいました。そして毎週教えに行っていた絵のレッスンも当面お休みしています。5月後半に予定している百貨店での個展は開催できると良いのですが、何にせよ私には絵を描くことの他にできることもないので、とにかく描きためています。皆さんの心が少し癒されるような明るい絵、暖かい絵を中心に今後も制作に没頭します。

 

2. カブキさん 陶芸家

カブキさん 陶芸家

@現在69歳。高血圧と糖尿の薬服用中(コロナの餌食になれば志村さんと一緒)。毎朝の検温と血圧測定から1日が始まる。陶芸センターは4月5日から5月6日まで閉鎖。仕事場の横浜港シンボルタワーも5月6日まで閉園なのだけど芝草たちの成長は止まらないので緑地管理が必要で週3日車通勤で無観客作業で芝草刈りをしている。コロナ騒動以前と同じサイクルです。今はただただコロナの収束を願うばかりです。
A朝はだいたい6時頃起床し検温と血圧測定で体調確認。体温が37.5を超えたら出社不可。自宅待機で2日続いたら保健相談電話することにしている。かろうじて4月5日から検温継続しているが35.5〜36.0の範囲で推移している。仕事日以外は原則stayhomeだけど、晴れていれば、午前中におばさん犬エミリーと久良岐公園へ散歩。ベンチで休憩している時に俳句を少々スマホに落とし込む。昼食は自宅で麺類作りや冷凍チャーハンを楽しんでいる。
午後に妻に頼まれた食材を買い出しに車を30分位出す。以外はstayhome。他に何をしているかというと、ほぼパソコンとにらめっこ。Facebook、各種ニュース、作業日誌、調べもの、Youtube(只今エレキベースのソロ演奏とJAZZピアノソロにはまっています)。今は、読まなければとブックオフで購入した本がありますが読書する気になれず。午後6時からテレビを見ながらだらだらとチューハイ。9〜10時に就寝です。睡眠8時間以上でコロナ対策実施中。

 

3. やまゆりのさん 画家

やまゆりのさん 画家

@とても大変な世の中になってしまったと感じているのですが、最前線で頑張ってくださっている医療従事者の方々のことを想い、自分が無症状感染者かもしれないという自覚を持ちながら生活をしています。意識することで、自然と三密を避けることができると思うのです。手洗い、うがいは勿論、買ってきたものは帰宅したら全て水拭きし、自宅の掃除や除菌も徹底しています。早く収束する為にも、これからも心掛けてゆきたいとおもいます。お仕事でお世話になっていたお店も今回の騒動で閉店してしまい心が痛みます。遠くには行かれないのですが、近所の飲食店でテイクアウトを注文したり等、できる限り応援させていただきます。
Aコロナウィルスが流行り始めた頃は、このような時だからこそ、作品に癒されてくれたらという想いで出展をしていたのですが、今は無理にお客様をご来場させてしまう罪悪感の方が大きくなってしまい、微力ながらネットで自作の絵本を公開したり等、癒しを与えることを第一に考えています。自然に身体が動いてしまい、気が付いたら疫病退散で知られているアマビエ(飼っていた文鳥がモデル)を自宅のアトリエの棚に描いていました....。タワーレコードさんのアマビエのイラストの壁紙無料ダウンロードサービスにも参加させていただいております。また、アトリエに作品をたくさん展示し、楽しんでいただけたらという想いで、ギャラリーのようにネットで公開をしています。免疫力を上げなくてはいけないと思っているので、三密を避けて川沿いをウォーキングしたり、リフレッシュする為、バルコニーでお茶をしながら日光を浴びています。

 

4. K-OZAWAさん 画家

K-OZAWAさん 画家

@「自分が感染してしまったら」或いは「(既に自分が無症状者で)誰かに感染させてしまったらどうしよう」と言った不安な気持ちになったり、(発生した)当初はこれ程までに長引くとは思ってはおらず、「この状態がいつまで続くのだろう?」ということ、「このまま長引いたりしたら(社会や生活、経済等)どうなってしまうのだろう?」ということをことある毎に考えています。
A絵を描いたり、音楽を聴いたり、これまで先延ばしにしていたものの整理や片付け等をしたりしています。ちなみに画像の右の絵具の箱も、自粛中、空き箱に急ごしらえの枠を厚紙で作成したものです。

 

5. 今福優子さん 画家

今福優子さん 画家

コロナウイルスの影響により4月5月に開催予定だった展示会が延期となりました。7月に2本の展示が開催予定ですが、どうなるかは現状ではまだわかりません。なかなか先の見えない状況ですが、外出自粛で自宅にいる時間が増えたことをプラスに捉えています。まず体調管理に気をつけることを心がけています。自宅にいる時間が増えたとはいえ、だらだらせず生活リズムは崩さないようにしています。増えた時間は次に向けての制作はもちろん、気分転換にマスク作りや、ちょっと手をかけたお料理を作ったり、ゆったりとバスタイムをとっています。
展示の中止や延期が増えていく中で作品の発表や販売方法も考えています。こういう状況になるとネットの力を利用するのが1番かと思います。作品の動画を作ったり、今までやったことがないのですが試行錯誤で取り組んでいます。オンラインでの購入方法も考えたいと思います。ネットを利用し、ご自宅にいながら展覧会を楽しめて購入もできるというのは、今回の外出自粛という状況に限らず、遠方で展示を見に行けない、どうしても都合がつかないという方にも、アートをより身近に感じていただけることに繋がると思っています。

 

6. 原雅彦さん 画家

原雅彦さん 画家

@開催中の個展もクローズしたままですが、焦らず平常心で行きたい。
A世の中コロナ、自分はようやく抗がん剤治療も終わったのに最後の手術は延期。でも創作意欲だけは旺盛で、こんなご時世なので明るい空と入道雲と海の絵を沢山描いています。

 

7. IZUMIさん 画家

IZUMIさん 画家

@皆さん状況は同じようなものだと思いますが、やはり展示会は延期が2つ。まだ開催されるのかどうかもわからない状態です。4月から勤め始めたホテルも休業となり自宅待機中。不安だらけですがここで踏ん張らないと先に進めませんよね。
A幸い?なことに今は真鶴に住んでますので電車に乗らなければほぼ大丈夫…と思われます。普段から人通りが少ないし人と接することもないので、今は次の構想を練りながら猫とまったり過ごしています。

 

8. 金伊雪さん アーティスト

金伊雪さん アーティスト

@私も最近テレワークになり、自宅に引きこもりの生活が続いています。こんなに家を出ないのは、人生で初めてではないでしょうか。病気になることや死というものが身近に感じています。少し前までは、正直他人事のように感じていたところもありましたが、いまは恐怖感を覚えています。
A平日は普段と変わらず家で仕事をこなしています。休みの日は映画をみたり、ゲームをしてみり、ヨガなどなど…これをいい機会にして、家でやってみたいことをやってみています。そして、前から気になっていたガラスボトルでランプを作りをやってみました! 思ったより簡単にできて、まだ残っているガラスボトルで何を作るか楽しみです。

 

9. 伊藤七男さん 画家

伊藤七男さん 画家

私の場合は、予定の展示会を淡々と行っています。この様な時期なので広報を控えていますが、会場は閉鎖されず、責任者からも中止要請をされていないので自己責任で会場に出向いています。日本政府の煮え切らない対応に同調していたら、コロナ騒ぎが終息したときに悔いが残ると思い、そうならないように三密に気をつけてコロナ対策をして会場に行っています。来場者は殆どいないので、空いた時間は会場でナナグラム(伊藤七男さんがあみだした技法)の制作をしています。また、この時期だからこそ那須の地を活かしたいと思っています。

 
 
 
 
by Sekikobo
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