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Friendsには、ジャンルを問わず宮島永太良の友人知人が登場!
毎月、ショートインタビュー、コメント、活動予定をお伝えします。
 

不定期連載「シモン ミラニモポの美的考察」第7回
写真の話A

◇シモン ミラニモポ さん プロフィール
アーティスト
1960年:熊本県熊本市生まれ
1983年:和光大学人文学部芸術学科卒業
Meets Art Clubメンバー
現在、横浜在住
☆主な活動歴
1988年:銀座ギャラリー・オカベで初個展 
*以後、個展、グループ展多数参加 
1998年:新潟県(株)福田組「感動創造美術展」で優秀賞を受賞
2021年:マールツァイト(赤坂)東京、神奈川4ヶ所で個展開催
2022年:「健康をめざすアート展T」「健康をめざすアート展U」に出展
2022年:第29回「ラポール美術展」に出展

 

作品テーマから制作

私、写真は専門じゃないけれど、2022年秋から自作品に写真を用いる様になったので、以前より注目する様になりました。それで、NHKの日曜美術館などを観て、気になっている写真家が藤原新也です。彼は東京芸大美術学部絵画科油画専攻を中退、インド、東南アジアからアメリカやアイルランドなど世界各地を巡り、写真とエッセイを組み合わせた作品を発表。その中の1983年に発表した「メメントモリ(『死を想え』のラテン語訳)」の人間の死体を犬が食べるシーンの写真説明で「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」が有名になり、当時の安穏としていた日本に強い衝撃を与えました

シモン ミラニモポ さん

それは未曾有の高度成長期に動物や生き物の「死」をテーマにして、食文化の頂点にいる人間の存在の危うさ、常に地震や台風などの天変地異、自然災害の恐怖に晒されているのは人間も他の生物と同じ、自然界では何時いかなる時に逆転劇が起こるか分からないこと、「人は危うい存在」だと、写真と言葉で表現したのが藤原新也だと私は捉えています。つまり、現実の世界に絶対はなく、飽食の時代に全く逆の見方をして世にインパクトを与えた彼の視点にとても惹かれました。

シモン ミラニモポ さん

その後も藤原は独自のテーマ「祈り」等で、精力的に活動しています。写真だけじゃなく、アートの世界に目を転じても彼の様に自分だけの発想で制作しているアーティストは、ピカソ、アンディ・ウォホールやマルセル・デュシャン、鮫をホルマリン漬けにしたダミアン・ハーストらが考えられます。だけど、そうして独自路線を継続するのはとても難しいことだし、誰もやっていないテーマをポンとやるのも才能のひとつ、結局、そうしたアーティストが存在するからこそ、アートの世界に刺激があり、次世代の糧にもなるんじゃないかと思います。

シモン ミラニモポ さん

アーティストとして個人的に刺激を受けるのは私も同じ。昨秋からの自作品に初めて写真を用いる様にしたのですが、きっかけは2022年9月の竹橋の東京国立近代美術館で観たゲルハルト・リヒター展でした。作品を写真に使うのは、私がかねてから敬愛するアンディ・ウォホールもやっていますが、何故、ウォホールからの影響でなかったのか自分でも不思議でした。では、リヒターのどの作品から最も刺激を受けたかと言えば、大きな展示室に原画と写真を同じサイズの作品が、向かい合わせに展示されていた作品「ビルケナウ=アウシュビッツ収容所」でした。元々、収容所で隠し撮りされた写真が素材なので、ビルケナウを観ていると悲劇の爪痕も含めて人間世界の不条理さが漂い、リヒターの精神性が入っているのがよく分かりました。そうしたイメージに私は大きくて影響を受け、絵と写真の間に表現の境がないことを理解、新たな作品制作に自分で撮った写真を使うことを決めたのです。

続く

 

(構成・撮影 関 幸貴)

 
 

「政岡玄ちゃんの音楽便り」第90回


みなさん、お元気ですか?
新年明けましておめでとうございます。
初詣へ行き、大開運出ました♪

政岡玄ちゃんの音楽便り

そして、兎年といえば、因幡の白兎! と勝手に思って、
今年もキレイな稲瀬の浜へ行き、SUPをする口実を見つけました(笑)。
また、消防団出初式にも参加して、地域の安全安心も確認しながら身を引き締めました。

政岡玄ちゃんの音楽便り

そして、今年こそは久々に横浜や、新たな仲間が出来て来ている水都大阪など、水辺をいろいろ一層楽しめる年になりそうです。
2023年・・・今年も、どうぞ宜しくお願いいたします♪

Love&Peace♪(^-^)v
【政岡玄】

(文・写真提供 政岡玄)

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