第6話 「バイキン」
「お前を病気にしてやる」
そういって小さなバイキン達が行進してきた。
「あ、バイキンたちだ!」
そうは、させじと、マルタはすかさず、
落ちていた葉っぱを逆さにして、バイキン達にかぶせてしまった。
「さあ、静かになれ!」
「ううん。苦しいよー。なんとかしてくれよー」
ちょっとでも手を離せば、葉っぱは飛んでいってしまう。
でもここでヤツらを助けたら、自分が病気にされてしまう。
「このままじゃ、バイキンたち苦しいかなあ?どうしたらいいのかなあ?」
考えているうちに手が疲れてきた。
「あーん、もういいや!」
葉っぱの下から出てきたばいきん達は、
すっかり体力消耗し、
病気にさせる元気さえなくなっていた。
「ふぅー・・・」